日本株は伸び悩み、米政策期待で金融上昇-ディフェンシブ一角が安い

午前の日本株相場は伸び悩み。日 経平均株価は一時2カ月ぶりに8400円台を回復した後、もみあってい る。米オバマ政権が不良資産の買い取り計画を発表、金融安定化期待か ら三菱UFJフィナンシャル・グループなど金融株、キヤノンなど輸出 株を中心に買いが先行している。半面、情報・通信や食料品などディフ ェンシブの一角が安い。

東洋証券の大塚竜太情報部長は、「買い取り計画は1歩前進したと 評価できる。ただ日本株は急ピッチで上昇してきたうえ、心理的な節目 である8500円を前に、一気に上値を追う状況ではない」と話した。

午前10時26分現在の日経平均株価は前日比164円46銭 (2%)高の8379円99銭。TOPIXは同12.91ポイント (1.6%)高の804.47。東証1部業種別33指数は29業種が上昇、4 業種が下落。騰落状況は値上がり銘柄数1281、値下がり331。

最大1兆ドルの不良資産買い取りへ

日経平均は一時200円以上の上げとなり、1月14日以来の8400 円台を回復した。背景にあるのが、米政府による不良資産の買い取り計 画の詳細発表だ。2月に基本方針が発表されたが、「具体的な説明に欠 け、マーケットはがっかりして売られただけに、安心感が出た」(日興 コーディアル証券の西尾浩一郎マーケットアナリスト)という。

米財務省によると、政府と民間投資家が共同で金融機関の不良資産 を買い取る。最大1兆ドル(約96兆円)規模の計画で、昨年導入され た7000億ドル規模の問題資産購入計画(TARP)から750億- 1000億ドルの資金を使う。

同計画の詳細の発表を受け、金融安定化期待から23日の米株式相 場はダウ工業株価30種が一時500ドル以上の上げとなるなど急騰。こ の流れを受け、東京株式相場は買い先行で始まった。東証業種別33指 数の値上がり率上位には、その他金融や保険、銀行といった金融株が並 ぶ。為替の円安傾向を背景に、トヨタ自動車など輸出関連株も高い。

もっとも、買い一巡後は上値の重い展開だ。シカゴ24時間電子取 引システム(GLOBEX)S&P500種指数先物が基準値を下回って 推移しており、あすの米国株の動向が警戒されている。りそな信託銀行 の下出衛エクイティチーフストラテジストは買い取り計画について、 「金額の規模などの問題点も次第に指摘されてくる可能性がある」と話 していた。

ブリヂストが上昇

個別では、省燃費タイヤの海外発売に乗り出すと24日付の日本経 済新聞が報じたブリヂストンが上昇。円安も輸出採算改善期待となって 株価を押し上げた。松山第3工場の第1期工事が2008年完了し、納期 短縮が可能となったエヌ・ピー・シーは大幅続伸。

半面、NHKが、厚生労働省が公共の場所での原則全面禁煙の方針 と報道し、JTが反落。09年3月期の連結最終損益予想を45億円の赤 字(従来は5億5000万円の赤字)に下方修正した日本配合飼料は続落。

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