JT株が安い:厚労省が公共場所で原則、全面禁煙へとの報道(2)

たばこ販売数量世界3位のJT(日 本たばこ産業)の株価が安い。一時は前日比9300円(3.8%)安の23 万5700円まで下げた。他人のたばこの煙を吸わされる受動喫煙を防止 するため、厚生労働省が病院や交通機関など公共の場所で原則、全面禁 煙にする方針を固めたとNHKが報道。来月にも都道府県に通知し、全 面禁煙にする施設を指定するなどの対策を求めていくと伝えたことが嫌 気された。

大和総研の山崎徳司アナリストは「すでに多くの公共施設で禁煙や 分煙は進んでおり、今回の厚労省の方針がどの程度の範囲のものなのか 分からないが、報道内容が事実ならJTには多少マイナスにはなる」と みている。

厚労省は2008年から09年3月までに、6回にわたって「受動喫煙 防止対策のあり方に関する検討会」を開催。健康局総務課生活習慣病対 策室の森淳一郎・たばこ対策専門官によると、基本的な考え方として公 共の場所では原則、全面禁煙とするべきなどとする報告書を作成中で、 今夏までに報告書の内容を都道府県に通知し、対策を求める方針という。

JT側も第4回の検討会に代表者が出席している。一般論として 「高齢化、健康志向の高まり、規制などで国内たばこ市場が縮小傾向に あるのは事実であり、規制の強化が進めば、たばこ販売が低迷するのは 自然の流れ」(IR広報部の菅田良平氏)と話している。

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