日経平均は2カ月ぶりに8400円回復、米金融安定化期待で全業種高

日本株相場は続伸。日経平均株価 は一時、1月14日以来2カ月ぶりに8400円台を回復した。米オバマ 政権が金融機関の不良資産買い取り計画の詳細を発表、金融安定化期待 から三菱UFJフィナンシャル・グループや東京海上ホールディングス など金融株、キヤノンなど輸出株を中心に幅広い業種が買われている。

日興コーディアル証券の西尾浩一郎マーケットアナリストは、「買 い取り計画の内容は既報であり、目新しくはない。ただ2月の基本方針 が具体的な説明に欠け、がっかりして売られただけに、安心感が出てい る」との見方を示した。

午前9時22分現在の日経平均株価は前日比182円44銭 (2.2%)高の8397円97銭。TOPIXは同18.48ポイント (2.3%)高の810.04。東証1部業種別33指数はすべて上昇。騰落状 況は値上がり銘柄数1388、値下がり144。

最大1兆ドルの不良資産買い取りへ

米財務省は23日、政府と民間投資家が共同で金融機関の不良資産 を買い取る枠組みを発表した。最大1兆ドル(約96兆円)規模の計画 で、昨年導入された7000億ドル規模の問題資産購入計画(TARP) から750億-1000億ドルの資金を使う。ガイトナー長官は記者会見で、 「この計画により銀行はバランスシートをきれいにできる」と強調した。

同計画の詳細の発表を受け、金融安定化期待から23日の米株式相 場は急騰。バンク・オブ・アメリカ(BOA)など金融株中心に幅広い 銘柄に買いが入った。ガイトナー長官は2月に同計画の基本方針を示し たが、具体的内容の説明が不足し、株式相場の低迷につながった。この 日発表された計画はこの詳細を説明したもの。

米株高の流れを受け、東京株式相場は買い先行でスタート。東証業 種別33指数の値上がり率上位には、その他金融や保険、銀行といった 金融株のほか、海運などの景気敏感株も入る。原油高を背景に、石油・ 石炭製品も高い。

投資家のリスク許容度が高まり、為替相場では円安が進行。ドル円 相場は1ドル=97円前後で推移。前日の東京株式市場の終了時刻(同 96円16銭)から円安となっており、輸出関連株には追い風だ。TOP IXの上昇寄与度2、3位には電気機器と輸送用機器が入っている。

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