米金融機関、政府の不良資産購入計画を支持-利用は消極的にも

米金融大手モルガン・スタンレー やバンク・オブ・アメリカ(BOA)などの金融機関は、米財務省が 23日発表した不良資産買い取りのための官民投資プログラムを支持 する考えを表明している。

モルガン・スタンレーの広報担当、マーク・レイク氏は「今回の官 民投資プログラムは財務省の独創的な計画であり、信用市場に好影響 が出るものと期待している」と表明。JPモルガン・チェースの広報担 当ジョゼフ・エバンジェリスティ氏は同計画を「重要なステップだ」 と評価し、BOAやウェルズ・ファーゴも支持する考えを明らかにし た。

米国の金融機関は住宅ローン担保証券(MBS)やその他のハイ リスク債など流動性の低い資産を抱え込み、そこから発生する損失を カバーするため、資本調達したり、貸し渋りに動かざるを得なかった。 米証券業金融市場協会(SIFMA)のティム・ライアン最高経営責 任者(CEO)は発表文で「不良資産を金融機関のバランスシートか ら取り除くことは、リセッション(景気後退)から抜け出す重要な第 一歩となる」と強調した。

買い手

一方、米資産運用会社大手ブラックロックは不良資産買い取りの 官民投資プログラムに参加する方針を表明。米保険大手のトラベラー ズも不良資産の購入を検討している。米投資ファンド大手カーライル・ グループのデービッド・マーチック氏は、同プログラムについて「野 心的だ」と評価し、民間投資資金も集まるだろうとの見方を明らかに した。

今回のプログラムで大きな恩恵を受けるのは、モルガン・スタンレ ーとゴールドマン・サックス・グループの両社だとみられている。両 社は昨年9月に銀行持ち株会社に転換するのに際して、保有資産の時 価評価を進めることが義務付けられている。今回のプログラムによっ て両社は、売却損が発生することなしに資産売却を進めやすくなると みられる。

フェデレーテッド・クローバー・インベストメント・アドバイザー ズのスティーブ・グッチ氏は「既にバランスシートの時価評価を終え てしまった金融機関があるのに対し、ローン債権は概して時価評価が 進んでいない」と指摘。両社以外の金融機関は一段の損失計上を強い られることから、今回のプログラムを使った資産売却には消極的にな る可能性もある。

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