新興市場株が急伸、米不良資産処理計画を好感-年初来でプラス圏に浮上

23日の世界の新興市場株式相場 は今年最大の上げを演じ、年初以降の下げは帳消しとなった。米国の貸 し渋り解消策によって世界経済が第2次大戦以来のリセッション(景気 後退)から脱却できるとの期待感が広がった。

米オバマ政権がこの日発表した最大1兆ドル規模の不良資産買い 取り計画を受け、ブラジル最大の銀行最大手バンコ・イタウ・ホールデ ィング・フィナンセイラは前週末比9.6%高。原油価格上昇やシティグ ループによるロシア株の買い推奨を追い風に、ロシアの石油会社ルクオ イルは昨年10月以来の高値を付けた。中国株は6営業日続伸し、約1 年5カ月ぶりの長期上昇局面となった。

MSCI新興市場指数は前週末比4.8%高の579.31と、昨年12 月8日以来最大の上げを記録。これにより、年初来の騰落率は2%高と なり、1月9日以来の前年末比プラス圏に浮上した。同指数は昨年 54%下落し、今年も一時は前年末比で16%安まで下げていた。

資産運用会社テンプルトン・アセット・マネジメントで新興市場 資産約200億ドルの運用に携わるマーク・モビアス氏は23日のブルー ムバーグテレビジョンのインタビューで「株式相場は次の強気相場の土 台を築きつつある」と述べ、「すべての国に割安株が見られる」との見 方を示した。

MSCI新興市場指数は3月初め以降16%上昇しており、この調 子が続けば今月の上昇率は1993年12月以来最大となりそうだ。ブル ームバーグ・データによると、年初以降上昇している17の主要株価指 数のうち15の指数は新興市場の指数。

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