【個別銘柄】金融、鉄鋼、森精機、NPC、JT、ソニー、任天堂

24日の東京株式相場における材料 銘柄の午前終値は以下の通り。

金融:米財務省は23日、官民合わせて最大1兆ドル(約96兆円) 規模の不良資産買い取り計画を発表した。信用リスクの後退期待から米 S&P500種の金融株指数は18%上昇。日本の金融株にも買いが入った。 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は前日比3.9%高の532 円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が4.6%高の230円、野村ホー ルディングス(8604)が2.2%高の555円。オリックス(8591)が12%高の 3770円。

新日本製鉄(5401):3.4%高の278円。日本の鉄鋼会社大手と英豪資 源大手BHPビリトンは、豪州産原料炭(鉄鋼原料用)の09年度の対日 価格を08年度比で約6割安い1トン当たり128-129ドルとすることで 合意した。原料費の低減などで収益に好影響を与えるとみられた。JF Eホールディングス(5411)は同2.9%高の2275円、住友金属工業(5405) は同3.4%高の214円。

森精機製作所(6141):4.4%高の980円。一時は1012円まで上昇、2008 年10月22日以来、約5カ月ぶりに1000円台に乗せた。欧州最大の工作 機器メーカー、独ギルデマイスターと資本業務提携することで合意した。 株式5%を相互に持ち合うほか、生産・開発・販売などで協力する。

エヌ・ピー・シー(6255):6.1%高の4350円。一時は8.3%高まで買 われ、取引時間中の上昇率としては1月16日(8.6%高)以来の大きさ を示した。松山第3工場の第1期工事が08年8月に完了し、納期短縮が 可能となった。生産効率の向上や一部案件の前倒しなどを理由に今期(09 年8月期)連結営業利益予想を19%引き上げたため、好業績を評価した 買いが入った。

JT(2914):2.3%安の23万9400円と5営業日ぶりに反落。一時3.8% 安まであり、3月2日(4.7%安)以来の下落率を記録した。24日のN HKニュースは「厚生労働省が公共の場所では原則禁煙にすることを検 討している」と報道。国内たばこ事業への悪影響などが懸念された。

サンエー(2659):1.5%安の2870円と反落。衣料品の売り上げが想 定を下回って売上高総利益率が低下、09年2月期営業利益は81億4600 万円にとどまったもよう。1.6%の増益予想が一転、4.3%減益となる。

アサヒプリテック(5855):5.6%安の1458円。「金上昇期待から短期 株価は急上昇しており、現株価はやや割高な水準」(ゴールドマン・サ ックス証券の渡辺崇アナリスト)とみられ、売りが先行した。同社は、 技術改良により電子部品製造過程で発生する余剰物の回収・リサイクル を拡充、12年3月期の連結営業利益目標を70億円にした。株主資本配 当率(DOE)5%との目標設定は「ポジティブ」(渡辺氏)とされた。

富士エレクトロニクス(9883):0.1%安の739円。急激な景気後退に 伴い、秋口以降、デジカメやオーディオなどの生産調整が進み、同社主 力の計測器やFA機器の受注が落ち込んでいる。09年2月期の連結純利 益は12億9600万円にとどまったもようで、前の期比31%の増益予想が 一転、14%の減益となる予定。

MICメディカル(2166):ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ) に相当する1万円(11%)高の10万円で差し引き3692株の買い気配。 情報技術サービス大手のシーエーシー(4725)が医薬品開発支援サービ スの拡充を目的に持ち株比率を現在の19.55%から48.99%に引き上げる 方針。この日から約1カ月間、1株13万円で株式公開買い付け(TOB) を行う。

三井住建道路(1776):58%高の79円。一時はストップ高の80円ま で買われた。財務体質の改善などで6期ぶりに復配が可能になったと23 日発表。3月期末に2円の配当を実施する予定。

不動産大手:軒並み高。国土交通省が23日に公表した公示地価は前 年比で3年ぶりの下落に転じたが、「足元の実勢ベースでは既に底入れ している」(クレディ・スイス証券の大谷洋司アナリスト)との見方が 出ている。米財務省が発表した不良資産買い取り計画も金融収縮懸念の 後退につながると評価された。三井不動産(8801)は1.4%高の1130円、 住友不動産(8830)は1.2%高の1127円。

日本特殊陶業(5334):2.5%高の866円。一部固定資産の減損処理 などで09年3月期の連結最終損益予想を710億円の赤字に下方修正した が、構造改革などで来期以降は収益性が向上するとの期待感から買いが 優勢となった。ゴールドマン・サックス証券では「今回の減損によりパ ッケージ事業の撤退の判断がしやすくなった点においては前向きな一 歩」(高山大樹アナリスト)と指摘。

アクセル(6730):2.7%高の34万3000円。遊技機市場向けのグラ フィックスLSI製品が好調に推移、09年3月期の営業利益予想を60 億7000万円から61億4000万円に1.2%引き上げた。業績好調に伴い、 年間配当は1万6000円(普通配当1万5000円、記念配当1000円)と、 前回予想より1000円増額した。

ブリヂストン(5108):4.8%高の1514円。自動車の燃費効率を上げる 省燃費タイヤの海外販売に乗り出すと一部で報道され、買いが先行した。

藤商事(6257):1.2%高の9万4000円。9万6900円まで買われ、約 2週間ぶりの高水準に戻した。新規投入した「CRゴーストニューヨー クの幻」などのパチンコ機の販売台数が計画を上回っており、09年3月 期の単体営業利益予想を前期比2.2倍の78億円に上方修正した。

ヤマダ電機(9831):6.5%高の3920円。15年3月満期のユーロ円建 て転換社債型新株予約権付社債(CB)のうち100億円分を18日付で買 い入れ償却したと発表した。償却後の残存額面総額は700億円。モルガ ン・スタンレー証券は同社株の目標株価4500円を維持、投資判断「オー バーウエート」を継続した。

ソニー(6758):4.0%高の2090円。スウェーデンのエリクソンとの携 帯電話機合弁会社、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーション ズが20日公表した第1四半期(1-3月)業績見通しは、リストラ費用 を除いた税引前損益が3.4億-3.9億ユーロの赤字。JPモルガン証券の 和泉美治アナリストは、予想以上に苦戦していると分析。平均単価が前 四半期比横ばいにもかかわらず損失が大きく拡大しているため、構造改 革が当初計画よりも遅れているとみている。

任天堂(7974):3.5%高の3万400円。ドイツ証券は23日付で同社株 のカバーを開始、投資判断を「SELL(売り)」とした。今後は減益 傾向に入ると想定、目標株価は2万円と設定した。「次期プラットフォ ームの成否によって過去の業績水準に戻る可能性がある」(菊池悟氏) とも指摘している。

新光電気工業(6967):1.4%高の985円。一時0.7%安となる場面 もあった。ドイツ証券は23日付で同社株の投資判断を「BUY(買い)」 から「HOLD(中立)に1段階引き下げた。目標株価は1000円。

東ソー(4042):6.7%高の190円。一時は192円まで買われ、2月4 日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。野村証券金融経済研究所は同 社株の投資判断を「3」から「2」に1段階引き上げた。

協和発酵キリン(4151):1.5%高の831円。日興シティグループ証券 は23日付で同社株の投資判断「1M(買い/中リスク)」を継続。

トヨタ紡織(3116):2.0%高の1060円。23日付で09年3月期連結営 業利益予想を当初計画比27%減の125億円に引き下げたが、10年3月期 は営業黒字が見込めるとして買いが入った。UBS証券は23日付で目標 株価を950円から1020円に引き上げた。一方、短期レーティング「買い」 を終了した。

日揮(1963):4.6%高の1154円。UBS証券は23日付で同社株の 目標株価を1850円から1700円に引き下げた。投資判断「買い」は変更 しない。

徳倉建設(1892):14円(35%)高の54円。発行済み株式総数の4.7% に相当する100万株を上限に自社株買いを行う。取得期間は4月1日か ら6月25日で、上限金額は1億円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE