【個別銘柄】金融、WBC関連、鉄鋼、森精機、菱食、ヤマハ、ソニー

24日の東京株式相場における材料 銘柄の午前終値は以下の通り。

金融:米財務省は23日、官民合わせて最大1兆ドル(約96兆円) 規模の不良資産買い取り計画を発表した。信用リスクの後退期待から米 S&P500種の金融株指数は18%上昇。日本の金融株にも買いが入った。 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は前日比4.5%高の535 円、野村ホールディングス(8604)が2.2%高の555円。オリックス(8591) が8.6%高の3670円。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)関連:野球の世界 一を決める第2回WBCの決勝戦が23日(日本時間24日)、米ロサン ゼルスのドジャースタジアムで開かれ、日本代表が韓国代表を5対3で 下し、連覇を果たした。試合を生中継したTBS(9401)は1.1%高の 1310円、日本チームのユニホームを一般用に販売するミズノ(8022)が

5.5%高の461円、選手らの写真をデザインしたクリアファイルを対象企 画商品とした日本マクドナルドホールディングス(2702)が1.6%高の 1690円と軒並み高。

新日本製鉄(5401):2.6%高の276円。日本の鉄鋼会社大手と英豪資 源大手BHPビリトンは、豪州産原料炭(鉄鋼原料用)の09年度の対日 価格を08年度比で約6割安い1トン当たり128-129ドルとすることで 合意した。原料費の低減などで収益に好影響を与えるとみられた。JF Eホールディングス(5411)は同2.7%高の2270円、住友金属工業(5405) は同3.4%高の214円。

森精機製作所(6141):7.8%高の1012円と、08年10月22日以来、 約5カ月ぶりに1000円台に乗せた。欧州最大の工作機器メーカー、独ギ ルデマイスターと資本業務提携することで合意した。株式5%を相互に 持ち合うほか、生産・開発・販売などで協力する。

菱食(7451):3.1%高の2460円と高値引け。52週高値を更新した。 消費者の節約志向が強まり、スーパーなどで購入した食材を自宅で食べ る「中食」需要が高まっている。同社の冷凍・チルド食品も伸び、今期 は営業増益見込みのため、継続的に買いが入っているようだ。大和総研 の田中聡アナリストは現状が妥当株価と指摘、「株価収益率(PER) は約25倍で、少なくとも割安感は消失した」と述べた。

北越工業(6364):13%高の143円。午後1時以降に上げ幅を拡大。 18%高の150円まで値を上げた。円安と原材料安が追い風となり、09年 3月期業績は従来予想を上回る見通しとなり、低水準の株価を見直す動 きが広がった。同社常務取締役の肥田格氏によると、コンプレッサーな どに使用する、ゴムや非鉄金属、鉄鋼などの価格上昇が沈静化、原材料 費が想定より少なく済んだという。

昭和電線ホールディングス(5805):20%高の72円。日経テレコンは 24日、同社と古河電気工業(5801)がオフィスビルや工場に使われる建設 用電線の販売事業を統合する、と報じた。景気低迷に伴う建設需要の低 迷などから事業の採算が悪化していることで、統合して事業の強化を図 るという。古河電は8.9%高の282円。

エヌ・ピー・シー(6255):5.1%高の4310円。一時は8.3%高と、取 引時間中の上昇率としては1月16日(8.6%高)以来の大きさになった。 松山第3工場の第1期工事が08年8月に完了し、納期短縮が可能となっ た。生産効率の向上や一部案件の前倒しなどを理由に今期(09年8月期) 連結営業利益予想を19%増額したため、好業績を評価した買いが入った。

JT(2914):終値は23日と同じ24万5000円。一時3.8%安まであ り、3月2日(4.7%安)以来の下落率を記録した。24日のNHKニュ ースは「厚生労働省が公共の場所では原則禁煙にすることを検討してい る」と報道。国内たばこ事業への悪影響などが懸念された。

サンエー(2659):0.7%安の2895円と反落。衣料品の売り上げが想定 を下回って売上高総利益率が低下、09年2月期の営業利益は81億4600 万円にとどまったもよう。1.6%の増益予想が一転、4.3%減益に。

アサヒプリテック(5855):3.8%安の1485円。「金上昇期待から短期 株価は急上昇しており、現株価はやや割高な水準」(ゴールドマン・サ ックス証券の渡辺崇アナリスト)とみられ、売りが先行した。同社は、 技術改良により電子部品製造過程で発生する余剰物の回収・リサイクル を拡充、12年3月期の連結営業利益目標を70億円にした。株主資本配 当率(DOE)5%との目標設定は「ポジティブ」(渡辺氏)とされた。

MICメディカル(2166):ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ) に相当する1万円(11%)高の10万円で比例配分。情報技術サービス大 手のシーエーシー(4725)が医薬品開発支援サービスの拡充を目的に持 ち株比率を現在の19.55%から48.99%に引き上げる方針。この日から約 1カ月間、1株13万円で株式公開買い付け(TOB)を行う。

三井住建道路(1776):58%高の79円。出来高は23万9000株で、過 去5営業日の平均出来高(8000株)の約30倍に膨らんだ。財務体質の 改善などで6期ぶりに復配が可能になったと23日発表。3月期末に2円 の配当を実施する予定。

不動産大手:軒並み高。国土交通省が23日に公表した公示地価は前 年比で3年ぶりの下落に転じたが、「足元の実勢ベースでは既に底入れ している」(クレディ・スイス証券の大谷洋司アナリスト)との見方が 出ている。米財務省が発表した不良資産買い取り計画も金融収縮懸念の 後退につながると評価された。三井不動産(8801)は2.8%高の1146円、 住友不動産(8830)は3.6%高の1154円。

日本特殊陶業(5334):3.9%高の878円。一部固定資産の減損処理 などで09年3月期の連結最終損益予想を710億円の赤字に下方修正した が、構造改革などで来期以降は収益性が向上するとの期待感から買いが 優勢となった。ゴールドマン・サックス証券では「今回の減損によりパ ッケージ事業の撤退の判断がしやすくなった点においては前向きな一 歩」(高山大樹アナリスト)と指摘。

アクセル(6730):3.3%高の34万5000円。遊技機市場向けのグラ フィックスLSI製品が好調に推移、09年3月期の営業利益予想を60 億7000万円から61億4000万円に1.2%引き上げた。業績好調に伴い、 年間配当は1万6000円(普通配当1万5000円、記念配当1000円)と、 前回予想より1000円増額した。

ブリヂストン(5108):3.5%高の1495円。自動車の燃費効率を上げる 省燃費タイヤの海外販売に乗り出すと一部で報道され、買いが先行した。

ヤマハ(7951):4.1%高の1045円。19日発表の事業構造改革計画 を評価する向きが増え、10年3月期は営業黒字を確保できるとの見方が 広がった。ゴールドマン・サックス証券や大和総研が投資判断を1段階 引き上げた。

ヤマダ電機(9831):12%高の4120円。15年3月満期のユーロ円建て 転換社債型新株予約権付社債(CB)のうち100億円分を18日付で買い 入れ償却したと発表した。償却後の残存額面総額は700億円。モルガン・ スタンレー証券は同社株の目標株価4500円を維持、投資判断「オーバー ウエート」を継続した。

ソニー(6758):5.7%高の2125円。スウェーデンのエリクソンとの携 帯電話機合弁会社、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーション ズが20日公表した第1四半期(1-3月)業績見通しは、リストラ費用 を除いた税引前損益が3.4億-3.9億ユーロの赤字。JPモルガン証券の 和泉美治アナリストは、予想以上に苦戦していると分析。平均単価が前 四半期比横ばいにもかかわらず損失が大きく拡大しているため、構造改 革が当初計画よりも遅れているとみている。

任天堂(7974):4.2%高の3万600円。ドイツ証券は23日付で同社株 のカバーを開始、投資判断を「SELL(売り)」とした。今後は減益 傾向に入ると想定、目標株価は2万円と設定した。「次期プラットフォ ームの成否によって過去の業績水準に戻る可能性がある」(菊池悟氏) とも指摘している。

新光電気工業(6967):2.0%高の990円。一時0.7%安となる場面 もあった。ドイツ証券は23日付で同社株の投資判断を「BUY(買い)」 から「HOLD(中立)に1段階引き下げた。目標株価は1000円。

東ソー(4042):9.0%高の194円。一時は199円まで買われ、1月29 日以来、約2カ月ぶりの高値を付けた。野村証券金融経済研究所は同社 株の投資判断を「3」から「2」に1段階引き上げた。

協和発酵キリン(4151):3.9%高の851円。一時は858円まで買われ、 約1カ月半ぶりの高値水準となった。23日に開催されたがん開発品に関 するセミナーで、開発品の進ちょく状況などを説明。アナリストから評 価されている。日興シティグループ証券は23日付で同社株の投資判断 「1M(買い/中リスク)」を継続、自社で低分子、抗体の両面からが ん・プロジェクトを充実させつつある点について「中期的に同社の開発 品を魅力的なものとするであろう」(山口秀丸アナリスト)と指摘した。

トヨタ紡織(3116):2.5%高の1065円。23日付で09年3月期連結営 業利益予想を当初計画比27%減の125億円に引き下げたが、10年3月期 は営業黒字が見込めるとして買いが入った。UBS証券は23日付で目標 株価を950円から1020円に引き上げた。一方、短期レーティング「買い」 を終了した。

徳倉建設(1892):45%高の58円。発行済み株式総数の4.7%に相当 する100万株を上限に自社株買いを行う。取得期間は4月1日から6月 25日で、上限金額は1億円。

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