日本株は大幅高へ、米金融安定化期待高まる-金融株中心に幅広く買い

日本株相場は大幅続伸する見通し。 日経平均株価は1月14日以来の8400円台を視野に入れる。米オバマ 政権が金融機関の不良資産買い取り計画の詳細を発表し、前日の米株式 相場は急騰した。金融安定化期待から三菱UFJフィナンシャル・グル ープやトヨタ自動車など金融や輸出株中心に幅広い銘柄が買われそうだ。

りそな信託銀行の下出衛エクイティチーフストラテジストは、「昨 日の流れを引き継ぎ金融株中心に上昇するだろう」と予想。ただ、「金 額の規模など買い取り計画の問題点も次第に指摘されてくる可能性があ る」との見方を示した。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の23日清算値は 8480円で、同日の大阪証券取引所の終値(8180円)比で300円高だ った。

最大1兆ドルの不良資産買い取りへ

米財務省は23日、政府と民間投資家が共同で金融機関の不良資産 を買い取る枠組みを発表した。最大1兆ドル(約96兆円)規模の計画 で、昨年導入された7000億ドル規模の問題資産購入計画(TARP) から750億-1000億ドルの資金を使う。ガイトナー長官は記者会見で、 「この計画により銀行はバランスシートをきれいにできる」と強調した。

同計画の詳細の発表を受け、米国の金融安定化期待から23日の米 株式相場は急騰。バンク・オブ・アメリカ(BOA)など金融株中心に 幅広い銘柄に買いが入り、ダウ工業株30種平均は一時500ドル超上げ た。ガイトナー長官は2月に同計画の基本方針を示したが、具体的内容 が説明不足とみなされ、株安を招いた。この日発表した計画はこの詳細 を説明したもの。

米主要株価指数の終値は、ダウが前週末比497.48ドル(6.8%) 高の7775.86ドル。S&P500種株価指数は同54.38ポイント (7.1%)高の822.92ポイント。世界的な株高となり、英FT100指 数は2.9%高、独DAX指数は2.7%高、ブラジルボベスペ指数は

5.9%高となった。MSCI世界指数は5.4%高。

T&CフィナンシャルリサーチUSAの和田康志氏は、「民間資本 の協力を強調していることがこれまでと違う点だ。マーケットは買い取 り金額が十分と見て好感している」と話していた。

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