東京外為:円軟調か、株高でリスク許容度改善-高金利通貨を選好

東京外国為替市場では円の軟調 地合いが続く見通し。米政府が不良資産買い取り計画を発表し、金 融システムの安定化期待が高まるなか、株高により投資リスクが取 りやすくなるとの見方から、ゼロ金利に近い円からユーロなど相対 的に金利の高い通貨に資金を振り向ける動きが優勢となりそうだ。

早朝の取引ではユーロ・円相場が1ユーロ=132円台前半と約 5カ月ぶりのユーロ高・円安値圏で推移。また、ドル・円相場は1 ドル=97円ちょうど前後と今月18日以来の円安水準で取引されて いる。

米財務省の発表によると、不良資産買い取りのための官民投資 プログラムは、昨年導入された7000億ドル規模の問題資産購入計画 (TARP)から750億-1000億ドルの資金を使用する。財務省の ほか、米連邦準備制度理事会(FRB)と米連邦預金保険公社(F DIC)も民間の投資家が流動性の低いローンや証券を銀行から買 い取る上で、資金拠出あるいは資金調達支援を実施する。

株急反発で円売り活発化

官民投資プログラムにより不良資産処理が前進するとの期待か ら23日の米国株式相場は急反発。全米不動産業者協会(NAR)が 発表した2月の中古住宅販売件数が予想外に増加(前月比5.1%増 の年率472万戸)したことも株価を押し上げ、ダウ工業株30種平均 は前週末比497.48ドル(6.8%)高で取引を終了している。

一方、外国為替市場では株高を背景に円売り・高金利通貨買い が活発となり、対ユーロでは一時、1ユーロ=132円57銭と昨年10 月21日以来の水準まで円安が進行。対オーストラリア・ドルでは昨 年11月、対ニュージーランド・ドルでは今年1月以来の円安値を付 けている。

また、これまで安全な逃避先として選好されてきたドルにも売 り圧力がかかったが、ユーロ・ドルは先週付けた1月9日以来のユ ーロ高値(1.3738ドル)を抜けられず、その後1.3486ドルまでユ ーロが反落。24日早朝にかけては取引レンジの中間付近の1.36ド ル台前半でもみ合う格好となっている。

米国株の急反発で、24日の日本株相場も続伸が見込まれるなか、 東京時間も引き続きリスク選好的な円売り・高金利通貨買いが先行 しやすい展開が見込まれる。

一方、米国時間にはバーナンキFRB議長とガイトナー財務長 官がアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)救済につ いて議会証言を行う予定となっており、午後にかけては様子見姿勢 が強まる可能性もありそうだ。

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