債券は軟調か、米株高・債券安で売り先行-不良資産購入計画(2)

債券相場は軟調(利回りは上昇) が予想される。前日の米国市場で、不良資産買い取り計画の詳細発表を 好感して、株式相場が急反発し、債券相場が下落した。こうした地合い を引き継ぎ、円債市場は売り先行となる見通し。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、米 金融安定化策を素直に評価し、米ダウ平均が今年最大の上げ幅を記録し たことを背景に挙げ、相場は下落すると予想する。もっとも、こうした 外部環境悪化の影響は限定的とも指摘し、「下値は堅い」とみている。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値139円 45銭を若干下回って始まった後、日中は139円00銭から139円40銭 程度のレンジが予想されている。23日のロンドン市場で6月物は、東 京終値に比べて11銭高の139円56銭で引けた。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏は、国内債は弱含みもみ合い継続を予想。「日米ともに、株価上昇に 対して、債券市場は底堅い動きをみせている。本来、利下げや大量資金 供給は、市場流動性の高まりから、債券高・株高方向にシフトさせる要 因。株価の反発基調が続く中で、債券は底堅い動きになる」という。

週明け23日の債券先物は小反落。米国における金融機関の不良債 権処理策を見極めようと現物債の取引が控えられるなか、米債相場が前 週後半にかけて軟調に推移したことなどを手掛かりに、小口の売りが優 勢の展開だった。6月物は12銭安の139円45銭で終了した。6月物 の日中売買高は1兆4980億円。

23日の米国債相場は下落。株式相場が上昇したほか、財務省の発 表した不良資産買い取り計画が市場で歓迎されたことから、安全逃避先 としての国債需要が減退した。一方、米株相場は急反発。S&P500種 株価指数は2週間の上昇率としては1938年以来で最大となった。ダウ 工業株30種平均は497.48ドル(6.8%)高の7775.86ドル。

新発10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日終値1.265% を若干上回る水準で始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見 込まれる。

日本相互証券によると、23日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、19日終値より0.5ベーシスポイント(bp)高い

1.26%で始まり、午後1時前には1.275%まで上昇する場面もあった が、その後は小口の買いも入って横ばいの1.255%に戻した。結局、 1bp高い1.265%で引けた。

一方、10年物国債の299回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.26%だった。

あす2年債入札、クーポンは0.4%か

財務省はあす25日、2年利付国債(4月債)価格競争入札を実施 する。表面利率(クーポン)は前回2月26日入札の278回債と同じ

0.4%が予想されている。発行額は前回債と同じ2兆円程度。

市場では、「先週の金融政策決定会合で、国債買い切りが増額され たことは、2年債にとってもプラス。日銀がコントロールできる範ちゅ うにある2年債の0.4%クーポンは引き続き買い判断」(RBS証券シ ニアストラテジストの市川達夫氏)との声が聞かれた。

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