米国債:下落、10年債利回り2.66%-不良資産購入計画で株価急伸

米国債相場は下落。株式相場が 上昇したほか、財務省の発表した不良資産買い取り計画がまずは市場 で歓迎されたことから、安全逃避先としての国債需要が減退した。

10年債利回りは3営業日連続で上昇。財務省は7000億ドル規模 の問題資産購入計画(TARP)を活用し、金融機関から不良資産を 切り離す計画だ。財務省は今週、2年、5年、7年債の入札(計980 億ドル)を実施する。

米国大和証券の債券部門責任者、レイモンド・レミー氏は、 「株価が上昇しているほか、今週は24日から大規模な入札が始まる。 債券は売り圧力を受けている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時54分現在、10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇して2.66%。10年債(償還2019年 2月、表面利率2.75%)価格は9/32安の100 23/32。

2年債利回りは3bp上げて0.90%。5年債利回りは5bp上 げて1.69%だった。

投資家の反応

米政府主導の不良資産買い取り計画が成功した場合、投資資産へ の投資家のリスク許容度が高まり、米国債など安全資産への需要が後 退する可能性がある。債券ファンド大手、米パシフィック・インベス トメント・マネジメント(PIMCO)の共同投資責任者ビル・グロ ス氏は、同計画に参加する方針を明らかにしており、米資産運用会社 大手ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CE O)も参加する意向を表明した。

グロス氏は電子メールで、「これは政府が提案したなかで初めて の、当事者全員に利益をもたらす政策だ」とし、「当社は同プログラ ムに参加し、顧客に利益をもたらすのと同時に景気回復に向けて応分 の貢献をしたい」と述べた。

連邦公開市場委員会(FOMC)は18日に発表した声明の中で 最大3000億ドルの長期国債を購入するほか、政府機関債などの購入 規模を拡大することを明らかにした。米連邦準備制度理事会(FR B)は今週から6カ月間にわたり、1週間に2-3度、米国債を購入 する。

米国債入札

財務省は24日に2年債(400億ドル)、25日に5年債(340億 ドル)、26日に7年債(240億ドル)の入札をそれぞれ実施する。

米国は景気浮揚策に必要な資金を調達するため、借り入れが過去 最大規模に膨れ上がっている。

この日の米国債は、取引時間の大半を通じて前営業日比変わらず で推移した。FRBの債券買い取り計画に関するさらなる詳細が公表 されていないことから、トレーダーは様子見の展開となった。

HSBCセキュリティーズUSAの米国債トレーディング責任者、 チャールズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は、「債券購入時期 や種類が分からないと厳しい。何もしないのが最善策だ」と語った。

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