アジアの金融機関:M&Aにより楽観的、事業拡大へ-PwC調査

アジア太平洋地域の銀行や証券、 保険、プライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社は、資 産価格の下落を受けて事業拡大を目指すなか、M&A(企業の合併・ 買収)に関して一段と楽観的になっている。米大手会計事務所プライ スウォーターハウスクーパース(PwC)が実施した調査で分かった。

PwCが今年1、2月に域内の金融機関の上級幹部215人を対象 に行った調査によると、向こう1年間に買収実施を見込んでいるとの 回答は約42%と、1年前の38%から上昇。ただ、回答者の83%は世 界的な信用収縮と景気下降が今後さらに1-2年続くとみている。

PwCのパートナー、ネルソン・ルー氏(北京在勤)は、中国と オーストラリアの金融機関について、他の地域の同業他社に比べ、よ り強い自信を持っていると指摘し、「バランスシートが比較的良好な ほか、ここ数年の海外でのM&A件数が少ないことから、現在の嵐を 乗り切る上でより強い立場にある」と理由を説明した。

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康主席が先月明らか にしたところでは、中国の銀行は2008年に合わせて31%の増益を計 上し、今後も引き続き海外の同業他社の業績を上回る見通しだ。同国 の大手銀3行は昨年9月30日時点で、計5700億ドルの現金および それに順ずる資産を保有していた。

これに対し、米欧の金融機関は米サブプライム(信用力の低い個 人向け)住宅ローン市場の事実上の崩壊以降、計1兆2600億ドルの 評価損・貸倒損失を計上している(ブルームバーグ調べ)。

また、中国の回答者の約半分が今後半年間に資産価格は底に達す ると予想しており、42%が新たな市場への進出を計画している。

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