英政府は一段の財政出動見送りを、景気下降の長期化回避で-CBI

英国最大の経営者団体、英産業 連盟(CBI)は23日、同国の国家財政は「警戒すべき状態」に陥 っていると指摘し、ブラウン英首相が一段の財政出動に乗り出せば、 国内の景気下降が長期化するリスクがあるとの見方を明らかにした。

CBIは4月22日の年次予算発表を前にダーリング英財務相に 提出した意見書で、さらなる減税や歳出公約により、将来の増税や英 国債の魅力低下の見通しから、家計部門で支出よりも貯蓄に励む動き が強まる可能性があると分析した。

拡大傾向の財政赤字を踏まえ、追加の財政出動に動く代わりに昨 年11月に政府が発表した200億ポンド(約2兆8000億円)規模の 景気対策とイングランド銀行が実施している金融緩和が効果を発揮す るまで待つべきだと、CBIは指摘した。

CBIのチーフ経済アドバイザー、イアン・マッカファティ氏は ロンドンで記者団に対し、「今回の予算にはいかなる種類の財政出動 の余地もない」と語った。

少なくとも1980年以降で最悪のリセッション(景気後退)の影 響で企業利益は減少し失業が増加するなか、英政府は税収が減少する 一方で福祉関連支出が増大している。CBIは、このままいけば財政 赤字の対国内総生産(GDP)比率は10%超と、ダーリング財務相の 昨年11月時点の見通しを上回る見込みだと指摘した。

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