テンプルトンのモビアス氏:次の「強気相場」の上昇が始まった(2)

資産運用会社テンプルトン・アセ ット・マネジメントで新興市場資産200億ドル相当の運用に携わるマ ーク・モビアス氏(72)は23日、次の「強気相場」の上昇が始まった と指摘し、記録的な株価下落を受けてすべての新興市場に割安銘柄があ るとの見方を示した。

モビアス氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、 「チャンスを逸しないよう注意する必要がある」と述べ、「すべての悪 材料を考えて、手控える傾向がある」と指摘した。

MSCI新興市場指数は昨年10月27日に記録した4年ぶりの安 値以来23%上昇しており、MSCI世界指数(同期間の騰落率2.5% 安)やS&P500種株価指数(同9.5%安)を上回っている。

モビアス氏は「相場は底にあると感じており、株価は次の強気相 場の土台を築きつつある」と述べ、同社はすべての新興市場に割安銘柄 があるとみており、先進国よりも「良い状態だ」と指摘。「手元資金が 潤沢」で負債が少なく、配当利回りの高い企業を探していると述べ、株 主に還元する資金を持ちながらも将来的な成長に向けて投資できる企業 に注目していると語った。

モビアス氏が率いる「テンプルトン・エマージング・マーケッ ツ・トラスト」の組み入れ比率上位には、ブラジルのブラジル石油公社 (ペトロブラス)やヴァリ(旧リオドセ)、中国の石油会社ペトロチャ イナ(中国石油)などが並んでいる。

一方、シティグループのマーカス・ロスジェン氏らストラテジス トの間には、最近のアジア株上昇は一時的な「弱気相場の反発」に過ぎ ないとの見方もある。ロスジェン氏らはシティのアナリストらは23日 付リポートで、バリュエーション(株価評価)がまだ過去のリセッショ ン(景気後退)時ほど低下していないため、相場上昇に依然として懐疑 的だと説明した。

世界最大の投資信託会社フィデリティ・インベストメンツも相場サ イクルのタイミングを予想することに慎重だ。同社のポートフォリオ・ マネジャー、タル・エロヤ氏は23日、「株式相場の底を言い当てるこ とは誰もできない。誰も先のことは分からない」と述べ、「長期的に考 え、長期的視野で投資する必要がある」と語った。

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