NRIが反落、野村証から400億円でシステム資産買い取り-業績減額

野村総合研究所(NRI)の株価が 6営業日ぶりに反落。前営業日比6.5%安の1437円まで売られた。野村 証券から国内リテール事業の事務系システムの資産を400億円で買い取 ると発表した。また有価証券評価損の計上により、今期(2009年3月期) 連結純利益予想を21%減額したため、売りが優勢となった。

ドイツ証券の菊池悟シニアアナリストは19日付の投資家向けメモ で、今回のシステム資産の買い取りの背景を「野村HDによる実質的な 資金調達の意味が強い」と推測、NRIに業績負担のみが発生すること はないと指摘した。同氏はその一方で「同社の経営・財務の主体性が問 われる」とも述べ、課題が残るとした。

菊池氏によると、今回の決定に伴い、NRIは10年3月期以降、年 80億円程度償却費が増加する見込み。それに見合うサービス提供の収入 を得られるかどうかが短期的な業績の論点になるとしている。中期的な 観点からは、「同社の野村HD向けの業務の自由度が高まり、効率性を 高める機会が増えることが同社のメリット」(菊池氏)だと言う。

NRIが19日の取引終了後に公表した修正業績予想によると、連結 純利益は前期比20%減の225億円にとどまる見通し。従来予想は285億 円だったため、60億円(21%)の下方修正となる。有価証券評価損で51 億円、ソフトウエア資産評価損で30億円の特別損失があるという。

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