FRB債券購入さらに拡大の公算、3兆ドル必要との声も-大手投資家

バーナンキ米連邦準備制度理事会(F RB)議長は先週、米国債と住宅ローン担保証券を最大1兆1500億ドル 購入する計画を打ち出した。この措置は、過去70年で最も急速な米国の 失業増加ペースを鈍化させるため、長期金利を低下させることを意味す る。

1939年の米労働省による統計開始後で最悪の雇用喪失に見舞われ ている状況を受けて、借り入れコストの低下を図るため、FRBの債券 買い取り計画はさらに拡大される、と大手債券投資家らは予想している。 昨年は310万人余りの雇用が失われ、今年2月の失業率は8.1%と約25 年ぶりの高水準だった。

債券ファンド最大手の米パシフィック・インベストメント・マネジ メント(PIMCO)の共同最高投資責任者(CIO)、ビル・グロス 氏は19日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、FRBの 今回の取り組みによって、「100万人近い雇用が生み出されるとわれわ れは考えている。だが、われわれはそれ以上を必要としている」と指摘。 「マイナス成長ではなくプラス成長をもたらすトレンドの維持」には、 さらに3兆ドルの買い取りが必要になる公算が大きいとの見方を示した。

バーナンキ議長は先週、信用市場の損傷が景気回復の妨げになって いるとの見解を明らかにした。FRBや米財務省が13兆ドルを上回る資 金を米金融システムに供給したにもかかわらず、消費者の借り入れコス トは銀行間金利と比べてなお高止まりしている。

バンクレート・ドット・コムとブルームバーグのデータによると、 30年物住宅ローン金利の10年物米国債利回りに対する上乗せ幅は2.44 ポイントと、過去10年の平均をほぼ1ポイント上回る水準。自動車ロー ン金利は1カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)に対する上乗 せ幅が7.71ポイントで、過去10年の平均(1.91ポイント)を大幅に上 回っている。

バーナンキ議長は20日にアリゾナ州フェニックスで講演し、「信用 スプレッドの拡大や融資基準の厳格化、信用市場の機能不全が金融緩和 の効果に悪影響を与えており、金融情勢の逼迫(ひっぱく)につながっ ている」との認識を示した。米国債購入計画の発表後に同議長が公式に コメントしたのはこれが初めて。

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