日本株は下落へ、輸出や金融中心に売り-米金融不安と高値警戒(2)

連休明けの日本株相場は下落する 見通し。米金融システム不安が根強く、連休中の米株式相場は続落した。 前週末19日に反落した日経平均株価は18日までの4日間に10%強上 昇。急ピッチの上げに対する警戒感もあり、トヨタ自動車や三菱UFJ フィナンシャル・グループなど輸出や金融株中心に売りが先行しそうだ。

みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、「米国連動は変わってい ない。物色の循環は早まっている」と指摘。ただ、「マネーフローは改 善しており、下値を固める1週間になりそうだ」との見方を示した。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の20日清算値は 7825円で、19日の大阪証券取引所の終値(7860円)比35円安だった。

19、20日の米株式相場は下落。ダウ工業株30種平均が安値を付 けた6日から18日までの8日間で16%上昇し、急ピッチの上げに対す る警戒感が強まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日の声 明で明らかにした国債購入計画に対して景気浮揚効果が疑問視されたほ か、米議会が金融機関幹部へのボーナス課税に向けて動き出したことな どが嫌気された。

米上院は米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ (AIG)など公的資金注入を受けた企業の従業員のボーナス(賞与) に70%の税金を課す法案を来週採決する方針だ。米政府から1730億 ドル規模の救済を受けたAIGが1億6500万ドルをボーナスとして支 給したことに、米国では批判が沸騰しており、金融機関の経営問題がく すぶっている。

20日の米市場では、バンク・オブ・アメリカ(BOA)など金融 株中心に売りが先行。S&P500種株価指数の金融株価指数は産業別 10指数の中で値下がり率1位となった。主要株価指数の終値は、S& P500が前日比15.5ポイント(2%)安の768.54、ダウ工業株30種 平均は同122.42ドル(1.7%)安の7278.38ドル、ナスダック総合指 数は同26.21ポイント(1.8%)安の1457.27。

この流れを受け、朝方の東京株式市場は、外需依存度の高い輸出関 連株のほか、金融株中心に売りが先行しそうだ。ブルームバーグ・デー タで18日まで4日間の業種別の上昇率を見ると、その他金融(26%)、 銀行(17%)、不動産(17%)、証券・商品先物取引(16%)などが 上昇率上位。高値警戒感から、こうした業種に売りが集まりやすそうだ。

ヤマハや日本精工が下落公算

個別では、事業構造改革費用の計上などで09年3月期の連結最終 赤字が230億円(従来予想20億円)に拡大する見通しとなったヤマ ハのほか、自動車関連製品の販売落ち込みなどで09年3月期の連結最 終損益が40億円の赤字(従来予想120億円の黒字)の見通しとなっ た日本精工が下落しそう。

半面、投資有価証券評価損の一巡などで10年1月期の連結純損益 が3億円の黒字(前期は13億2700万円の赤字)に浮上する見込みと 発表した丹青社や、10年1月期の連結純利益が前期比55%増の13億 円の見通しとなったシーイーシが堅調に推移しそうだ。

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