トヨタ自動車の創業一族、株価下落で427億円の評価額減少

トヨタ自動車の創業家出身で 社長に就任予定の豊田章男副社長にとって、経営上の課題は今期の赤 字予想だけではない。世界的なリセッション(景気後退)のあおりで トヨタ自の株価も下落しており、豊田章男氏と父の章一郎氏が保有す る自社株評価額は4億4700万ドル(約427億円)減少した。両氏 の配当収入も減少する可能性がある。

章男氏が保有するトヨタ自株460万株の評価額は3月19日ま での9カ月間で48%減少し136億円に落ち込んだ。トヨタ自動車 の名誉会長を務める章一郎氏の保有株1120万株の評価額は332億 円に低下した。当局への届け出によると、章一郎氏はトヨタ自動車の 個人株主としては筆頭株主で、2番目の大株主は章男氏。両氏はとも に自社株を売却したことがない。

アナリストらによると、同社の事実上の創業者である2代目社 長・豊田喜一郎氏の子孫にあたる両氏は、保有株の評価損に加えて、 減配からも直接的打撃を被りそうだ。米ミシガン州にある2953ア ナリティクスのプリンシパル、ジム・ホール氏は「株価下落よりも配 当の減少の方が、創業一族の注意をいち早く引き付けるだろう」と述 べた。

トヨタ自は配当を年2回実施しているが、2009年の配当金額 は設定されていない。同社は支払額を過去5年間で28%増額し、昨 年は1株当たり140円の配当を実施した。広報担当のポール・ノラ スコ氏は今年の配当政策に関してコメントを控えている。

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