NY外為(20日):ドル反発、FOMC後の売り浴びせ一服で(2)

ニューヨーク外国為替市場では ドルが対ユーロで反発。最近のドルの下げは急激過ぎて持続できない との見方から、買いが入った。ドルは今週、米連邦準備理事会(FR B)の米国債買い取り計画を材料に記録的な下げとなり、前日には約 2カ月ぶりの安値を付けていた。

主要6通貨のバスケットに対するICEのドル指数は、週間ベース で1985年のプラザ合意以来の大幅下落を記録した。米連邦公開市場 委員会(FOMC)が大量の米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の 買い取りを発表し、市場ではドル紙幣増刷への懸念が強まった。メキシ コ・ペソは対ドルで上昇。メキシコ中央銀行が20日、政策金利を

0.75ポイント引き下げ6.75%としたことが背景。

バークレイズ・キャピタルの通貨戦略責任者、デービッド・ウ ー氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビュ ーで、「今週のドル下落は多かれ少なかれFOMC政策への反応に織 り込まれた。FOMCの決定に続き他の中銀にも量的緩和を求める圧力 が高まるため、向こう3カ月間のドルの下振れリスクはそれほど大き くない」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時17分現在、ドルは対ユーロで1ユーロ =1.3567ドルと、前日の同1.3665ドルから0.7%上昇。前日は一 時同1.3738ドルまで下げ、1月9日以来の安値を記録する場面も見 られた。ドルは対円では1.4%上げて1ドル=95円89銭(前日は同 94円51銭)。ユーロの対円相場は前日比0.7%上げて1ユーロ= 130円7銭(前日は同129円17銭)。

ICEのドル指数は83.84。週間ベースでは4.1%下げ、1985 年9月のプラザ合意以来の大幅下落を記録した。プラザ合意では日米欧 の通貨当局が当時のドイツ・マルクと円に対するドル高是正を取り決め た。

ドルの対ユーロ相場は週間ベースで4.7%安と、昨年12月12日 以来で最大の下落となった。ドルは対円で2.1%下落。一方、ユーロ は対円で2.7%上げ、5週連続で上昇した。

相対力指数

対ドルでみたユーロの相対力指数(14営業日ベース)は71.75。 19日には74.4と3カ月ぶり高水準に上昇していた。同指数が70を 上回ると、その通貨の上昇ペースが速過ぎて持続できなくなっているこ とを示唆する。

メキシコ・ペソは対ドルで0.5%上昇。同国中銀が20日、政策 金利を0.75ポイント引き下げ6.75%としたことがきっかけとなった。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は

0.25ポイントの利下げとなっていた。週間ベースでは対ドルで

2.5%上昇した。

18日にはドルの対ユーロ相場は3.4%急落した。同日にFOMC が米国債買い取りやMBSの購入規模拡大などを発表したことがきっか けとなった。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア為替ストラテジスト、 マイケル・ウールフォーク氏は「ドルは大きく売り込まれており、いつ 買いに転じてもおかしくない。当社は最近のドル下落がドルの下落トレ ンドの始まりとはみていない」と指摘した。

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