バーナンキ議長:信用市場の機能改善に尽力-地域銀行団体に説明(2)

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は20日、「信用スプレッドの拡大」がゼロ金利下での 資金注入による効果を台無しにしているとして、FRBはこのスプレッ ド拡大の影響を弱めるべく努力していると述べた。

バーナンキ議長はアリゾナ州フェニックスで講演。今週FOMC が発表した米国債買い取りや住宅ローン担保証券(MBS)の購入規模 拡大など計1兆1500億ドル規模に上る資産購入は、「民間信用市場の 状況改善を目指したものだ」と述べた。

FOMCは18日の声明で、期間が長めの米国債を最大3000億ド ル購入し、MBSの購入額を2倍以上に拡大する計画を明らかにした。 この政策は住宅ローン金利などの押し下げが狙い。

バーナンキ議長はこの日、ローン担保証券市場の再生を目指すター ム物資産担保証券ローン制度(TALF)については、担保対象にMB Sを含める可能性にあらためて言及した。

「大き過ぎて破たん不可能」

バーナンキ議長は地域銀行の幹部で構成する団体向けに講演。「大 き過ぎて破たん不可能」という問題は「極めて深刻だ」と述べ、大手銀 行が引き起こした信用危機に対する聴衆の「不満」に理解を示した。

さらに、そのような大手金融機関の経営陣の報酬が「最終的に企業 の経営を危険にさらすような常軌を逸した報奨体系を作り出さないよ う」、規制当局は留意する必要があると述べた。

バーナンキ議長は「信用スプレッドの拡大や融資基準の厳格化、信 用市場の機能不全が金融緩和の効果に悪影響を与えており、金融市場の ひっ迫につながっている」と指摘した。

この日の講演は、17-18日のFOMC以降で初めての公の場での 発言となった。議長は当局が「信用市場に関連した手段の効果を引き続 き精査している」と発言。今のところ、住宅ローン金利の低下など「市 場の反応に全般的に満足している」と語った。

講演後の質疑応答で、議長は緊急融資プログラムや資産購入につい て、「時期が来れば撤退することを明確にしたい」と述べ、景気回復に 伴って段階的に縮小する考えを示した。また、コマーシャルペーパー (CP)買い入れプログラムなどの一部はすでに縮小傾向にあると述べ た。

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