NY外為(19日):ドル下落-対ユーロ一時1.37ドル台、94円割れ

ニューヨーク外国為替市場では ドルが対ユーロで下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日発 表した米国債買い取りで利回りが押し下げられ、投資資金が国外に流 出するとの見方から、一時は1月以降で初めて1ユーロ=1.37ドル 台までドル安が進んだ。

ドルはノルウェー・クローネに対しても下げ、昨年10月以来の 安値。オーストラリア・ドルに対しては2カ月ぶり安値に下げた。ド ルは前日、対ユーロで1999年のユーロ導入以来で最大の値下がりを 記録。ゴールドマン・サックス・グループはこの日、ドルが1ユーロ =1.40ドルに下げるとして、従来予想を修正した。

フィッシャー・フランシス・ツリーズ・アンド・ワッツ(ニュー ヨーク)のデービッド・ティーン氏は「将来的にインフレ高進の可能 性があるため、投資家は米国にはない本物の資産価値を求めるかもし れない」と語る。「勝ち組の先頭に立つのは資源国通貨で、その次が ユーロだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時2分現在、ドルは対ユーロで1.4%安 の1ユーロ=1.3666ドル(前日は同1.3474ドル)。一時は同

1.3738ドルまで下げ、1月9日以来の安値を記録した。ドルは対円 で1.8%下げて1ドル=94円46銭(前日は同96円22銭)。一時 は同93円54銭まで売り込まれ、2月23日以来の安値を付けた。ユ ーロの対円相場は前日比0.4%下げて1ユーロ=129円15銭。一時 は昨年12月18日以来の高値となる同130円32銭に上昇する場面 もあった。

フィッシャー・フランシスのティーン氏によれば、ドルは向こ う3-6カ月に対ユーロで「1.40ドル台後半」に下げる可能性があ る。同氏はドルが15%急落しても意外ではないと述べた。FOMC が初めて米国債買い取りの可能性に言及した昨年12月、ドルは月前 半だけで10%下げた。

資源国通貨

ノルウェー・クローネやオーストラリア・ドル、ニュージーラ ンド・ドルなどの資源国通貨が対ドルで特に上昇した。クローネは一 時4%高となり、昨年10月15日以来の高値を付けた。豪ドルは1 月12日以来の高値、NZドルは同13日以来の高値に上昇した。

ニューヨーク原油先物相場は2カ月ぶりに1バレル=50ドル台 で推移、金は昨年9月以来で最大の値上がりを記録した。オーストラ リアの輸出の60%、ニュージーランドの同70%を原材料が占める。

ゴールドマンは「ドル印刷は続く」と題するリポートを顧客に 配布。ドルが対ユーロで1.2570ドルにあった2月19日に示したド ル・ショート(売り持ち)推奨から、さらにドル安予想に傾斜した。

ゴールドマンの主任金利ストラテジスト、フランチェスコ・ガ ザレリ氏(ロンドン在勤)は、「金利差はドルにとってマイナスの方 向に大きく変化した」と指摘した。

10年物の米国債利回りはこの日、6ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01ポイント)上昇して2.59%。前日は1962年1月以来で 最大の下落を記録していた。同じ年限のドイツ国債利回りへの上乗せ 幅はマイナス0.45ポイントと、2日前のマイナス0.18ポイントか ら拡大した。

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