ラジャン氏:不良資産で儲けても容認を、最優先課題はシステムの強化

国際通貨基金(IMF)の元チ ーフエコノミストで現在はシカゴ大学教授のラグラム・ラジャン氏は、 米銀行システムから不良資産を切り離すのが急務であるとし、一部の 投資家がその取引で利益を得ても目をつむるのが望ましいとの見解を 示した。

ラジャン氏は19日、ロンドンでのブルームバーグのインタビュ ーで、「不良資産で誰も利益を出すことがないよう、過度に目を光ら せている気配がある。金融システムがどれほど悪化しているかを考え ると、多少の漏れを気にし過ぎる必要はないだろう。それよりも、金 融システムの救済にもっと注力すべきだ」と語った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日の声明で、最高3000 億ドルの米長期国債購入に加え、ターム物資産担保証券ローン制度 (TALF)の受け入れ担保を拡大する可能性を示唆した。

ラジャン氏は、「民間機関がまったく利益を出さないような方法 で不良資産問題を解決するのは簡単ではない。早い時期に参入した一 握りの投資家が利益を上げれば、納税者をだましたかのように映るだ ろう。しかし、それは積極的にリスクを取った投資へのリターンだ。 仕方のないことであり、耐えるしかないだろう」と続けた。

ラジャン氏は「誰もが民間部門が儲ける道の完全閉鎖を望んでい るようだ。しかし、それでは事は進まない」と指摘した。

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