ドルの上昇基調に反転の恐れ-FRBの資産購入拡大で通貨供給増大へ

ドルを2006年以来の高水準に押 し上げた上昇基調に今、反転の恐れが出ている。米連邦準備制度理事会 (FRB)が長期国債の購入と住宅ローン担保証券(MBS)などの買 い取り拡大を決めたことで、ドルの供給量がさらに増えるためだ。

シティグループの為替ストラテジストらは、18日の米連邦公開 市場委員会(FOMC)の決定後30分以内に発表した調査リポートで、 「きょうのFOMC決定の意味合いははっきりしている」とした上で、 ドルは「下落するはずだ」と指摘した。

FOMCは、最大3000億ドル相当の長期国債購入に加え、MB Sなどの購入を増やし、FRBのバランスシートを最大1兆1500億 ドル拡大させることを決めた。財政赤字が膨らむなか、こうしたドルの 追加供給が投資家を圧倒する恐れが出ている。

貿易加重ベースのドル指数は18日、2.7%低下の84.595と、 低下率は1971年以来最大となった。4日に付けた約4年ぶり高水準 の89.62からは5.6%の下げとなる。ドルの対ユーロ相場は18日、 ここ9年で最大の下落を演じ、1ユーロ=1.3474ドルとなった。19 日は、円に対し3週間ぶり安値となる1ドル=95円27銭を付けてい る。

FXコンセプツのポートフォリオマネジャー、スコット・エンス ベリー氏は「ドルを売れ!」と語る。FRBの資産購入を通じた資金供 給について「非常に大きな規模だ。この影響はプラザ合意に匹敵する。 FRBは残された最後の手段を、若干早く取ってしまったようだ」と指 摘した。

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