世界的な株安でも中国など新興市場株は好調-市場間で違いも

世界の株式市場は今年、1990年 以降で最悪の滑り出しとなっているが、中国やチリ、チェニジア、台 湾など新興市場だけは好調だ。

年初来で上昇している15の主要株価指数のうち、先進国はスウェ ーデンのみ。中国の上海総合指数は22%高、ロシアのMICEX指数 は20%高となっている。

リッジワース・マネジメンツの上級投資ストラテジ スト、アラン・ゲイル氏は、第二次世界大戦以後、初の世界同時リセ ッション(景気後退)時での株高として驚きを隠せない。過去の景気 減速局面で、新興市場は米国や西欧より大きな打撃を受けていたから だ。

同氏は、「これまですべての新興市場を一くくりにし、景気下降 により影響を受けやすいとしてきた。今回は、新興市場の中での違い が浮き彫りとなった。一部の国・地域では相対的成長が引き続き良好 な状況だ」と述べた。

中国経済が今年8%成長を達成するとの見方から中国株が買われ、 原油や鉄鉱石、銅の価格が反発したことから、ロシアやブラジル、チ リの株式相場は上昇している。MSCI世界指数は今年1-3月期、 14%安。一時は年初来で25%安となっていた。

「ベアマーケットラリー」

モルガン・スタンレー・グローバル・ウェルス・マネジメントの 主任投資ストラテジスト(ニューヨーク在勤)、デービッド・ダース ト氏は、最近の世界的な株高は下落基調の中での反発を意味する「ベ アマーケットラリー」を示唆していると指摘。「冬が過ぎ去ったと考 えてはいけない。今は恐らくある程度の利益を確保する時期だ」とし ている。

中国本土上場株で構成する上海総合指数は上昇している一方で、 香港上場の中国本土株は下落している。海外投資家が中国企業の利益 成長に対する自信をなくしている上に、中国の成長鈍化が響いている。

2009年に入り株価指数が上昇している市場のうち、コロンビアと ペルー、ベネズエラ、パキスタン、チュニジア、ジャマイカ、スリラ ンカの7カ国の株式市場時価総額は合わせて1000億ドル(約9兆6000 億円)に達していない。米国は9兆4000億ドルだ。

そのほかの新興市場の年初来上昇率は、台湾の加権指数が9.9%、 韓国の総合株価指数は4%となっている。

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