米メリル:銀取引で得た利益、非鉄金属に投資-経済見通し改善で

メリルリンチ・グローバル・ ウェルス・マネジメントは、銀取引で得た利益を工業用金属に投資し ている。減産により金属供給が減少する一方、経済成長見通しについ て否定的だった投資家らの見方が改善していることが背景にある。

欧州・中東・アフリカを担当するロンドン駐在のゲーリー・ デュガン最高投資責任者(CIO)は18日の電話インタビューで、 「銀相場が非常に堅調であるため、わが社は利益を上げており、投資 先を非鉄金属に移している。非鉄金属の投資判断は依然、アンダーウ エイトとしているが、比重は増やしている」と述べた。

銀相場は今年に入って29%上昇し、2月23日に年初来高値に 達した。同日以降、ロンドンで取引される非鉄金属相場が8%、S& P500種株価指数が4%それぞれ上昇する一方、銀相場は16%下落 している。デュガンCIOは、企業が手元資金を確保するため株式を 売却し、各国政府が景気刺激策の資金確保へ国債を発行するなか、商 品相場の上昇率は株式や債券を上回るとの見通しを示した。

同CIOはまた、商品は「過去と比べて将来、供給が減少する と予想される唯一の資産区分である」と指摘。「世界経済の見通しが 適度に改善すれば、商品相場は容易に回復する可能性がある」との見 方を示した。メリルは社内の商品ファンドを通じて非鉄金属投資に移 行した。

その上でデュガンCIOは「原材料は大幅に減産されている」 と述べ、景気が回復すれば「特に中国などの地域で需要が急速に拡大 する」と予想。6-8月に触れながら「夏の数カ月間を乗り切れば、 状況は徐々に改善するとみられる」と述べ、「否定的な見方が改善し ているため商品指数は10-15%上昇する可能性がある」との見通し を示した。

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