HOYA株が5日ぶり急反落、昭電工とHDメディア統合交渉を中止

光学ガラス国内最大手HO YA株が5営業日ぶりに反落。ハードディスク(HD)外販で世界最大 手の昭和電工と、昨年9月に基本合意していたHD用ガラス基板メ ディア関連事業の統合交渉を中止すると発表した。統合効果が得ら れなくなったとして、売りが先行している。

株価は前日比144円(7.2%)安の1855円まで下落した。下落 率は1月13日以来約2カ月ぶりの大きさ。

髙木証券金融商品部株式課の菊池重夫次長は、株価が過去数 カ月間、上昇基調にあったことから、「事業統合による競争力 強化期待で買っていた向きの投げ売りが膨らんだ」とみている。 HOYA株は昨年11月20日に1261円の安値を付けて以降、 前日終値までの上昇率は59%に達している。同期間のTOPI X(東証株価指数)は2.3%下落している。

両社が前日に発表した中止の理由は、ことし2月に東芝による富 士通のバードディスクドライブ事業買収に合わせ、昭和電工が富士 通のメディア事業を買収することになったことなどで、経済情勢や業 界環境が大きく変化したこと。両社はともに、事前に織り込んでいな かったことから、中止による業績への影響はないとしている。

JPモルガン証券の森山久史シニアアナリストは18日付の リポートで、「HOYAが当初期待していた統合メリットが享 受できないと判断したということではないか」と指摘。マクロ 環境変化によりHDD(ハードディスク駆動装置)需要が減少 するなか、昭和電工は富士通との統合も公表するなど、「当初 HOYAが描いていた状況が刻々と変化していったことも影響 したとわれわれはみている」(森山氏)という。

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