日本株:銀行や紙パ高い、円高で輸出関連弱含み-日経平均は一時下落

午前の東京株式市場では、日経平 均株価が前日終値(7972円)を挟んだ小動き。世界的に金融と実体経 済のスパイラル的な悪化に歯止めがかかるとの期待から、銀行株が連日 で上昇。原油安を背景に、原燃料コスト軽減の期待からパルプ・紙株、 電力株も高い。

一方、外国為替相場が円高・ドル安方向に動いていることが嫌気さ れ、ホンダや信越化学工業など輸出関連株が安く、相場全般の上値を抑 制。日経平均は前日までの4日続伸で10%強上昇しており、戻りの速 さを警戒した売りも出やすく、下げに転じる場面も見られる。

午前10時16分時点の日経平均株価は前日比13円51銭 (0.2%)高の7985円68銭、TOPIXは同4.60ポイント (0.6%)高の769.27。

東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストは、「世界的に金融や 財政面での対策が加速しており、政策効果への期待が高まっている」と 指摘。ただ、投資家動向としては売り方の買い戻しが主体で、「新規資 金が積極的に入っている形跡は見られない」という。

東鉄鋼やBカメに買い、カシオはストップ安

個別では、経営統合することで基本合意した共英製鋼と東京鉄鋼が ともに買いを集めている。日本軽金属とアルミ建材事業で業務提携交渉 を開始した住生活グループは急伸、日軽金も高い。商船三井が株式公開 買い付け(TOB)で完全子会社化する関西汽船も高い。

虚偽記載は悪質でないとして、東証が上場を維持する方針と19日 付の日本経済新聞朝刊が報道したビックカメラはストップ高買い気配。 この報道について東証は、公表すべき決定をした事実はないと発表。B カメも、東証から通知は受けていないとしている。

半面、デジタルカメラ事業の不振などで今期(2009年3月期)に 連結最終赤字に転落する見通しとなったカシオ計算機がストップ安まで 急落。ハードディスクメディア関連事業での統合交渉を中止したHOY Aと昭和電工が売られ、09年3月期の期末配当予想を引き下げたソニ ーも安い。09年3月期の連結最終赤字が膨らむほか、期末配当を見送 ると発表した三井金属も売り優勢。

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