中外薬株は反発、リウマチ薬の服用期間調整後死亡率は0.7-想定範囲

スイス製薬大手ロシュグループの 中外製薬の株価が一時、前日比3.2%高の1545円と反発。関節リウマ チ治療薬「アクテムラ」をめぐる副作用報道から18日の取引で一時 11%安と急落したが、服用期間に応じて死亡者数を調整すると0.7人 との見解が出て、冷静な見方が広がった。

中外薬ホームページによると、2008年4月から09年2月までの 約10カ月間にアクテムラの投与を受けた患者数は4915人。そのうち 因果関係が否定できない死亡例は15件あるという。表面的な死亡率は

0.3%で、各社が厚生労働省に報告した市販後調査(PMS)から導き 出したほかのバイオ医薬品(生体由来)より若干劣る。

田辺三菱製薬が販売する「レミケード」は0.2%(5000人中8 人)、武田薬品工業などが販売する「エンブレル」が0.04%(7091人 中2人)、アボットやエーザイが販売する「ヒュミラ」が0.1% (2731人中3人)だった。

UBS証券の志村裕久シニアアナリストは18日付の投資家向けリ ポートで、「薬剤の副作用報告は、何人の患者がどのくらいの期間、同 薬を投与されたかによって変動する」と指摘。100患者当たり1年に何 例の死亡例が出ているか、を調整して考慮すべきとした。志村氏による と、アクテムラの臨床試験では長期安全性試験における服用期間調整後 死亡率は0.4人、8gm/kgでのアクテムラ単剤投与試験は同2.4人、 今回のPMSは同0.7人になり、「予想の範囲内」(同氏)という。

分析疫学的な研究によると、関節リウマチ患者の100患者年当た り死亡数は2.4人―2.5人だと、志村氏は紹介していた。

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