東京外為:ドル売り先行後もみ合い、長期金利急低下で一時1.35ドル台

東京外国為替市場ではドルが売り 先行後、安値圏でのもみ合いに転じている。米連邦公開市場委員会(F OMC)が長期国債の購入を発表したことを受け、米長期金利が急低 下しており、金利面からドルには下押し圧力がかかりやすい状況が続 いている。

早朝の取引ではドルが対ユーロで一時、1ユーロ=1.3535ドルま で下落し、1月9日以来の安値を更新。その後は1.34ドル台に値を戻 し、もみ合う形となっている

ソシエテ・ジェネラル銀行外国為替本部長の斉藤裕司氏は、FO MCの結果を受けて、大量の流動性を供給しないと1-3月期を乗り 越えられないという危機的状況が裏付けられたと指摘。米景気が非常 に悪いという当局の見解が透けて見える状況から、「ドルは買えない」 と語る。

ドル・円も一時、1週間前に付けたドル安値に並ぶ1ドル=95円 67銭までドル売り・円買いが進んだが、その後は96円61銭までドル が反発。日本経済の急減速や経常収支の赤字化など円の弱気材料が多 いなか、ユーロなどドル以外の通貨に対しては円売りが優勢で、対ド ルでの円の上値を抑えている。

ユーロ・円相場は一時、1ユーロ=130円32銭までユーロ高・円 安が進行し、昨年12月18日以来、約3カ月ぶりのユーロ高値を更新。 その後は129円台後半までややユーロが上げ幅を縮めている。

FRB、最大3000億ドルの長期国債購入へ

米連邦準備制度理事会(FRB)は17、18の両日に開いたFOM C会合で、「民間信用市場の状況改善を支援するため、今後6カ月で 期間の長い国債を最大3000億ドル買い取る」ことを決定。また、住宅 ローン担保証券(MBS)や機関債の購入拡大も発表し、フェデラル ファンド(FF)金利の誘導目標は0-0.25%の範囲に据え置いた。

FOMCの発表を受け、18日の米国債相場は急伸。米10年債利 回りは前日の3.01%から一時2.47%まで急低下している。

また、米国株は上昇し、S&P500種株価指数は1カ月ぶり高値 を記録。オバマ政権がターム物資産担保証券ローン制度(TALF) の購入対象に銀行保有の問題資産を加えることを検討しているとの報 道も金融不安を後退させる格好となり、S&P500種の金融株価指数 は10%高となった。

一方、外国為替市場ではドルが急落し、主要6通貨に対するイン ターコンチネンタル取引所(ICE)のドル・インデックスは一時、 前日比3.4%安の83.96と1月28日以来の水準まで低下。米長期金利 の低下に加え、株価の上昇でこれまで金融不安を背景に相対的に安全 な通貨として選好されていたドルの買い持ち高を解消する動きも強ま った。

ドル売り継続、円はクロス中心に軟調

海外市場の流れを受け継ぎ、19日の東京市場でもドル売りが先行。 ただ、日本はあすから3連休となるため、ドルの下値を試す動きが一 巡した後は持ち高調整の動きが強まる可能性がある。

また、日本銀行は18日の金融決定会合で市場予想を上回る長期国 債の買入額の増額を決定しており、円についてはクロス(ドル以外の 通貨の対円相場)取引を中心に引き続き軟調な展開が見込まれる。

--共同取材:三浦和美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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