カシオ株ストップ安、デジカメ不振で7期ぶり最終赤字-格下げ相次ぐ

コンパクトデジタルカメラ国内2 位のカシオ計算機株は、ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)となる 前日比100円(14%)安の640円で取引を終了。なお、差し引き3万 2400株の売り注文を残した。下落率は2007年10月以来、1年5カ月 ぶりの大きさ。デジカメの不振などで、前日に今期は7期ぶりの最終赤 字になると発表。複数のアナリストが投資判断を引き下げた。

前日の発表によると、デジカメの不振と設備の減損などの特別損 失のため、今期(2009年3月期)の連結純損益は230億円の赤字にな る見通し。従来予想は15億円の黒字だった。最終赤字は02年3月期 以来 7年ぶり。

ゴールドマン・サックス証券は18日、カシオの投資判断を「中 立」から「売り」に引き下げた。アナリストの藤森裕司氏は同日付のリ ポートで、今回の業績下方修正は今期のみならず、「来期(10年3月 期)以降を見る上でネガティブ」と指摘。JPモルガン証券の森山久 史シニアアナリストも、230億円の最終赤字は「短期的にはネガティブ サプライズ」とした。 野村証券金融経済研究所も投資判断を下げた。

東証で会見した高木明徳常務は、デジカメは「市場全体がひどい状 況で回復の兆しがない」と述べた。第4四半期(1-3月)に「ハイ スピードなど画期的な機能を売りにした新製品」(高木常務)5機種を 集中投入したものの、海外での立ち上げが遅れ、本格展開が来期にずれ 込む。また、中小型液晶などのデバイス事業と携帯電話事業で固定資産 の減損など計200億円を特別損失に計上する。

ゴールドマン証の藤森氏は、デジカメについて「価格面で魅力が増 すまでは数量成長をけん引するのは困難」とみている。デバイス事業で の減損・処分損の計上は一歩前進だが、根本策はいまだに示されていな いと同氏は指摘。安定事業の時計も、非電波時計の苦戦が続くなど、厳 しい見方を示す。

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