住友信株は1カ月ぶり高値、堅調業績比較で割安-大和は新規投資判断

住友信託銀行の株価が5日続伸。投 資信託販売や不動産仲介の手数料は落ち込んでいるものの、順調な債券 益の積み上げで2009年3月期の業務純利益は増益が期待できる、との見 方が一部アナリストから指摘された。ファンダメンタルズ(基礎的条件) との比較で、直近の株価は売られ過ぎとの見方が浸透し買い戻しが継続、 一時前日比3.3%高の380円と1カ月ぶりの高値水準を回復した。

大和総研では18日、住友信株の投資判断を新規に5段階評価中、上 位2番目に当たる「2(アウトパフォーム)」に設定。高井晃アナリス トは、「直近の株価は金融危機下の2003年の安値を下回る水準へと売り 込まれ、実績PBRは0.6倍(17日時点)と大手銀行中で最も割安に位 置している」(18日付のリポート)と指摘する。

リポートによると、09年3月期は与信費用や海外投資にかかわる損 失、株式減損などが計画に対してさほど上振れないと予想されることか ら、最終利益でも黒字確保が期待されるという。また、2010年3月期の 業務純利益は債券益の反動減から減益決算が予想されるが、株式減損負 担の消失などが想定され、最終利益は大幅増益が予想されるという。

「ファンダメンタルズ面からは特段の売り材料は予想されず、当面 は足下で見られる買い戻しの動きが続くと期待される」と、高井氏は分 析している。

過去の株価推移を見ると、3月9日(270円)に99年1月20日(264 円)以来の安値を更新。昨年の高値(960円、5月7日)から3分の1 以下に落ち込んだ。もっとも、足元は海外株高の追い風を受けて買い戻 しが先行。9日から前日までの上昇率は35%と、同期間の東証銀行株指 数の上昇率17%をアウトパフォームしている。

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