訂正:コマツ社長:09年度の建機売上高は2割減へ-世界需要減(2)

(18日配信の記事で6段落目の「6月末の定時株主総会に提案する」 を削除するとともに、コマツの申し出により「役員報酬」を「取締役 報酬」に変更します)

【記者:松井博司、菅磨澄】

3月18日(ブルームバーグ):建設機械世界2位のコマツの2009 年度(10年3月期)の連結売上高2兆円達成は困難な見通しだ。世界 的な建設機械需要の落ち込みが来年度いっぱいは続くと見られるため で、主力の建機の売上高は前年比2割減の見込み。中国市場には明る い兆しも見られるが、先進国も新興国も回復ペースは鈍そうだ。

野路國夫社長が18日、ブルームバーグ・ニュースのインタビュー で明らかにした。野路社長によると、建機の世界需要は金融危機の影 響で昨年10月以降、前年同月比4割減のペースが続いている。同社の 建機の売上高は「2割減程度となる見通し」としている。

このため、08年度(09年3月期)で前期比9.5%減の2兆300億 円と予想する売上高は、09年度には、さらに落ち込むことは確実な情 勢。中期経営計画では連結売上高2兆4000億円を前提条件にしている が、野路社長は2兆円台の達成が極めて困難との見方を示した。

取締役報酬3割カット、助成金申請も

対前年比4割の売れ行き落ち込みは、09年度に入っても続く見込 み。野路社長によると、米国では販売店の意見を集約すると、実際に 販売が活発になるのは2010年1月以降という見方が大勢だという。既 に世界の工場の集約や減産に着手し、今年の1-3月は08年度上期に 比べ、8割程度の減産を実施。「1-3月が生産の底」(野路社長) とみてはいるが、4-6月も7割程度の減産は続ける。

減産により昨年12月に2万4000台あった在庫を6月には適正水 準の1万4000台まで引き下げる。本来、極力在庫を持たない同社は、 国内や南米、東南アジアなど、欧米以外では既に販売在庫はゼロにな っている。現在、米国は2カ月分、欧州は4カ月分の在庫滞留状況だ という。

工場稼働を縮小しても、操業停止日の従業員給料を同社は自前で 満額保証してきた。ただ、09年度以降は雇用調整助成金の申請も検討 するという。業績の伸び悩みに対応して08年度の取締役報酬も約3割 カットする。

伸びる中国は投資拡大、ハイブリッド建機も販売

ただ、良い材料もある。露天掘りの石炭鉱山などで使われる超大 型のダンプトラックなどのマイニング機械は落ち込みながら、現在で も半年分の受注が残っている。マイニング機械の売り上げは09年度は 前年比10%減となりそうだが、08年度は同10%増を確保する。

中国も堅調だ。ここ数カ月にわたりコマツの売り上げを下支えし たのは中国販売だった。09年度も中国の売り上げの伸びは「ゼロから 10%程度」を確保する見込み。同社は従来600億円程度だった全体の 設備投資を09年度は200億円程度まで絞る意向だが、中国投資は継続 する。「市場が回復するとすれば中国から」(野路社長)との読みで、 大型建機の生産設備を拡充、建機の大型展示場などの建設も急ぐ。

中国では同社が昨年6月に日本で発売したハイブリッド油圧ショ ベルの展開も図る。電気モーター併用で燃費を改善する新製品だが、 燃料コストに敏感な中国ユーザーの関心は高いという。価格は同型機 の1.5倍だが、「国内工場で月産100台の体制が整う」(同)今年後 半からは量産効果を反映させた価格も検討、中国での販売にも乗り出 すという。このため同社では09年度にハイブリッド製品を「中国で 500-600台は売りたい」(同)考えだ。2010年には中国での現地生産 も検討するとしている。

野路國夫社長の前回のインタビュー記事: 野路コマツ社長:中国の経 済対策、効果は4月以降にずれ込みも コマツ社長:来期の建機向け設 備投資は大幅減-資金はM&Aや増配に

--共同取材:Brian Fowler、Editor:Masashi Hinoki、Kenshiro Okimoto

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 松井 博司 Hiroshi Matsui +813-3201-2068 hmatsui2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

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