米国株:上昇、FOMC債券購入を好感-S&P500は一時800台(2)

米国株式相場は上昇。S&P 500種株価指数は1カ月ぶり高値に上げた。米連邦公開市場委員会 (FOMC)が住宅ローン担保証券や機関債の購入を増額するほか、 米国債の買い取りに踏み切る方針を明らかにしたことから、市場参加 者の間では借り入れコストの低下が景気回復を促すとの見方につなが った。

S&P500種は過去7営業日のうち6日間で上昇。年初からの下 げを12%に縮小した。3月9日時点では同25%だった。銀行大手シ ティグループや保険大手ハートフォード・ファイナンシャル・サービ シズ・グループを中心に金融株が値上がりした。

サーバー大手のサン・マイクロシステムズは79%急伸。IBM が同社買収の話を進めているのが買い材料となった。

ハートフォード(コネティカット州ハートフォード)のチーフ投 資ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「FOMCは最後の 賭けに打って出ており、とにかく景気回復のためには何でもするつも りだ。景気が回復すればその分、企業利益や売上高が拡大するため、 株式相場にとっては支援材料だ」と語った。

S&P500種株価指数は前日比2.1%高の794.35。一時は

803.04まで上昇した。ダウ工業株30種平均は90.88ドル(1.2%) 高の7486.58ドル。ナスダック総合指数は2%上昇し、1491.22で終 えた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は5対1。

金融株

S&P500種の金融株価指数は10%高。今月6日以降の上昇率 を54%に伸ばした。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やJPモル ガン・チェースはいずれも上昇。ゴールドマン・サックス・グループ の終値は6.3%上げて105.24ドル。昨年10月以降で初めて100ドル を上回った。

S&P500種保険株指数も10%高。ハートフォードとリンカー ン・ナショナルはいずれも15%以上値上がりした。

サン・マイクロは急伸。匿名を条件にした事情に詳しい関係者が IBMのサン・マイクロ買収交渉を明らかにした。IBMはサーバー 市場でのシェア拡大を狙う。

この日の金融株はFOMC声明発表前から堅調に推移した。オバ マ政権がターム物資産担保証券ローン制度(TALF)の購入対象に、 銀行が保有する問題資産を加えることを検討していると、事情に詳し い複数の関係者が明らかにしたのが背景だ。

同関係者によると、米当局は消費者ローン促進を目的とした米連 邦準備制度理事会(FRB)のTALFと、財務省が計画している官 民投資ファンドの統合を検討している。

メットライフ

保険のメットライフは21%急伸。BOAが同社の株式投資判断 を「買い」に引き上げたのが手掛かりだった。BOAはリポートで 「大規模な新株発行の必要はない」と説明した。

オンライン証券取引のEトレード・ファイナンシャルは大幅上昇。 ホームエクイティローンの返済延滞率が2カ月連続で低下したのが買 いを誘った。

一般消費財・サービス株はFOMCの声明発表後値上がりし、

3.2%高で終えた。ファストフード最大手のマクドナルドやディスカ ウントストア大手ターゲットはいずれも上昇した。

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