日本株(終了)金融中心に4日続伸、日銀政策好感-日経一時8000円

東京株式相場は小幅に4日続伸。 日本銀行が民間銀行の劣後ローン引き受けの検討を決めたことなどを受 け、政策効果への期待が続いた。金融不安や実体経済の悪化が和らぐと の見方から、銀行や保険、その他金融など金融株が連日で買われ、不動 産株の一角も堅調。

日経平均株価の終値は前日比23円4銭(0.3%)高の7972円17 銭、取引時間中としては2月10日以来、約1カ月ぶりに一時8000円 を回復する場面があった。TOPIXは同4.03ポイント(0.5%)高 の764.67。

住信アセットマネジメント株式運用部の村上典之ファンドマネジャ ーは、「各種政策が実効性を表すまでには時間がかかるものの、日銀が 金融と実体経済のスパイラル的な悪化阻止に向け、積極的に動き始めた こと自体がアナウンスメント効果を誘うため、ポジティブに評価でき る」との認識を示した。

日銀政策、米住宅指標

日銀は17日、政策委員会の通常会合を開き、金融危機で財務内容 が悪化した銀行の資本増強を支援するため、劣後ローンの引き受けを検 討することを決めた。大手銀行など国際業務を展開する銀行が対象で、 貸付総額は1兆円を上限とする。また日銀は18日午後、長期国債の買 入額をこれまでの月1.4兆円から1.8兆円に増額することも決定した と発表した。

こうした日銀の決定事項は一部報道で事前に伝わっていたが、正式 発表により「信用不安を一段と和らげる効果」(日興コーディアル証券 エクイティ部の西広市部長)に市場参加者の目が向いた。

一方、米商務省が17日発表した2月の住宅着工件数は市場予想を 大幅に上回り、同日の米株式相場はダウ工業株30種平均が2.5%高の

7395.70ドルと急反発した。国内外の支援材料を受け、金融や実体経 済面に対する不安が後退。みずほフィナンシャルグループなど3大金融 グループがそろって連日で上昇。10%超高の東京海上ホールディング スなど保険株、オリックスなどその他金融株も上げが目立った。

東証業種別33指数は23業種が上げ、10業種が安い。東証1部の 上昇銘柄は758、下落830、売買高は概算で23億8925万株、売買代 金は1兆5198億円。

8000円回復後に下げ場面、WBC観戦モード

日経平均は朝方に105円高の8054円まで上げる場面があったが、 買いは続かずに午前10時過ぎに下落転換。その後もマイナス圏で推移 する場面が多かった。前週10日に付けたバブル経済崩壊後の安値 (7054円、終値)から17日終値(7949円)まで13%上昇し、戻りピ ッチの速さを警戒した売り圧力が徐々に強まった。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、日経平均が 節目の8000円を回復したことで達成感が漂う中、「買い戻しを続けて きた市場参加者も手を休め、テレビ放映されたワールド・ベースボー ル・クラシック(WBC)の日本と韓国戦の観戦モードに入っていた」 と話していた。

電力指数が上昇率2位に、ディフェンシブ安い

名古屋高裁金沢支部が18日、北陸電力の志賀原子力発電所2号機 の運転差し止め命じた一審の地裁判決を取り消し、原告側の請求を棄却 する逆転判決を言い渡したことを受け、北陸電が午後に値を切り上げた。 東京電力、東北電力なども連動して上げ幅を広げ、東証電気・ガス指数 は業種別指数の上昇率2位に食い込んだ。

このほか、経済産業省が民間企業と共同で日本の太陽電池産業の競 争力強化に向けた総合対策をまとめた、と18日付の日本経済新聞朝刊 で伝わったことを受け、シャープやアルバックといった太陽電池関連株 の一角が高い。光通信を引き受け先とする第三者割当増資を実施すると 16日発表したフルキャストホールディングスは連日の大幅高。

半面、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が売られた。 NTTやKDDIなど情報・通信株が安い。ドイツ証券が投資判断を新 規で「売り」に設定した任天堂は、TOPIXのマイナス寄与度1位。 「不況に強いと見られていたゲーム関連の筆頭である任天堂にも業績ピ ークアウト感が出てきており、ディフェンシブ株が相対的に優位といっ た一般的な見方が崩れつつある」(住信アセットの村上氏)。

新興3指数は高安まちまち

国内新興市場では、ジャスダック指数が前日比0.25ポイント (0.6%)安の38.79と4営業日ぶりに反落。東証マザーズ指数は同

5.61ポイント(1.9%)安の287.35と続落。一方、大証ヘラクレス指 数は同2.96ポイント(0.7%)高の457.47と小幅に4日続伸。

個別では、09年3月期の連結最終利益が過去最高を更新する見通 しだと18日付の日経新聞朝刊が報じたノジマが急伸。フェローテック、 日本通信、エン・ジャパンが高い。マネーパートナーズグループ、ハド ソン、楽天は安い。

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