東芝:社長に佐々木副社長が昇格、西田氏は会長に-4年ぶり交代(4)

総合電機メーカー国内2位東芝は 18日、次期社長に佐々木則夫副社長(59)が昇格する人事を発表した。 西田厚聰社長(65)は代表権のない取締役会長に、岡村正会長(70)は相談 役にそれぞれ退く。交代は6月下旬の株主総会終了後。

西田氏は2005年6月に社長就任、トップ交代は4年ぶり。佐々木 氏は社会インフラ部門の責任者で、原子力発電などの重電システム事業 や医療システム事業などを担当している。重電部門出身の社長は1996 年6月に退いた佐藤文夫氏以来。

東芝の今期(09年3月期)連結業績は、成長をけん引してきた半 導体事業が世界的な不況で巨額な損失を出すことなどから、過去最大の 2800億円の最終赤字を計上する見込み。業績悪化を受け、構造改革の 実行とその後の成長戦略を佐々木氏に託す。

西田氏と佐々木氏は同日夕から都内の本社で会見。西田氏は昨年末 に交代の意思を固めたことを明らかにし、後継に佐々木氏を選んだ理由 を、米ウエスチングハウス・エレクトリック(WH)買収の「立役者」 である実績を評価。さらに、「長期的な視野に立ち、適切なスピード感 で前例に拘泥することなく判断のできる人間」であることを挙げた。

経営責任については「業績の悪化には大きな責任を感じているが、 交代とは関係ない」と引責辞任を否定。「もともと4年を一つの区切り と考えていた」ことに加え、自身の4年の在任期間を「進むべき方向に 一定の道筋を付けることができた」と振り返った。岡村氏が内規で定年 に達するため、「ガバナンス上、わたしが執行役と会長を兼務すること ができない点も大きい」と付け加えた。

09年度の黒字化目指す-次期社長

佐々木氏は、「当面の責務として体質改革プログラムを引き継ぎ、 徹底させ、09年度の黒字化を目指していくことだ」と抱負を語ったが、 「具体的な経営方針を説明するにはもう少し時間をいただきたい」と述 べるにとどめた。

西田氏は会見後記者団の質問に答え、資本増強については「いろい ろな手法を検討していく」と答えた。半導体事業でのシステムLSIや ディスクリート(個別半導体)の分社化については「再編には時間かか る。進行次第だ」と述べた。

東芝株の18日終値は前日比1円(0.4%)高の258円。

●佐々木則夫氏(ささき・のりお):早大理工卒、1972年東芝入社、 原子力事業部長を経て2006年執行役常務、07年社会インフラ事業グル ープ担当専務、08年6月から現職。東京都出身。59歳。

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