円金利先物は堅調、ターム金利じりじり低下-年度内の国債需給良好

ユーロ円3カ月金利先物相場は堅調 (金利は低下)。TIBOR(東京銀行間貸出金利)や日本銀行のオペ 金利がじりじりと低下しているうえ、国債買い切りオペの予想を上回る 増額も好感された。

中心限月2009年6月物は前日比0.010ポイント高い99.400から、 昼の日銀の発表を受けて一時0.025ポイント高の99.415(0.585%)と、 約1週間ぶりの高値をつけた。09年12月物の売買が比較的に多く、一時

99.455(0.545%)まで買われた。

先物の取引対象であるユーロ円TIBOR3カ月物は2月上旬から 低下基調が続いており、この日は0.68%と、07年6月以来の低水準を更 新。午後に実施された3カ月物の本店共通担保資金供給オペの最低落札 金利も前回比1ベーシスポイント(bp)低い0.17%と、低下が続いた。

日銀が潤沢な資金供給を継続するなか、ターム(期日)物金利は低 下傾向にあり、「短いゾーンは買い方向。年度内の国債入札も2年債だ けで、時間とともに買われる展開」(東海東京証券債券ディーリング 部・有麻智之シニアリーダー)との声も聞かれた。

需給・外部環境

日銀はこの日の金融政策決定会合で、毎月の国債買い切り額を1.4 兆円から1.8兆円に拡大した。新聞報道を受けて増額は予想されていた が、毎月2000億円程度までの増額予想を上回った。残存1年以下の国債 は年間7兆4400億円と、1兆9200億円の増額になった。

日銀の発表を受けて新発2年国債利回りが一時1bp低下の0.390% まで買われ、金先相場を押し上げる場面もあった。3月は国債の償還額 が大きいため、需給から金利に低下圧力がかかると指摘された。

もっとも、日経平均株価が約1カ月ぶりに一時8000円の大台を回復 し、円高圧力も和らいでおり、「総悲観論ではなくなった分だけ、中短 期債利回りも下げ渋っている面はある」(東海東京証・有麻氏)という。 決算期末を控えて、市場参加者も減っているもようだ。

日銀が前日の政策委員会で決定した劣後ローン引き受けによる銀行 の資本増強支援策については、意外感を持つ声もあった。年度内の実行 が難しいとみられているほか、対象となる国際基準行のメガバンクは自 力で自己資本を増強したばかりで、発表のタイミングが予想外だったよ うだ。

レポ上昇は限定的

18日の東京レポレートでは、2営業日後の23日に受け渡しされる スポットネクスト物が前日比3.2bp高い0.151%に上昇した。実際の取 引では0.17%を付けた。

23日は国債大量償還で資金余剰日だが、総額9.8兆円が発行され る短期国債や利付国債の発行が集中し、資金の受け払いが大きいため だ。国債利払い銘柄の停止期間が明けて資金手当ても増えるため、資 金の出し手が慎重だった。

日銀は午前、スポットネクスト物の国債買い現先オペを前日より 1兆円多い3兆5000億円に増額した。最低落札金利は前日より4bp高 い0.14%、平均金利は3.7bp上昇の0.145%だった。

もっとも、短期金融市場では年度内の資金が潤沢にあり、レポ上 昇も一時的との見方が聞かれた。国内大手金融機関のレポ担当は、期 末までの1週間物は逆イールドになっており、日銀が潤沢な資金供給 を増やすとの見方が強いという。

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