イオン:5100品目値下げ、商品も絞り込み-安売り競争激化(2)

流通グループ国内2位のイオン は18日、衣料品や食品など計5100品目を値下げすると発表した。 景気の悪化で急速に高まっている節約志向に対応して客数、売り上げ を増やすのが狙い。品目数も4割絞り込み、売れ筋商品を強化して採 算を向上させる。

スーパー業界では、流通グループ国内最大手セブン&アイ・ホー ルディングス傘下のイトーヨーカ堂が同日から2600品目の値下げを 実施。小売り世界最大手、米ウォルマート・ストアーズ傘下の西友も 3月に入って1800品目を順次値上げするなどライバル間での安売り 競争が激しさを増している。イオンも昨年度から数回にわたり値下げ してきたが、さらなる値下げに踏み切った。

会見した岡田元也社長は「価格戦略で他社に負けていた。残念な がら顧客ニーズに応えられていなかった」と反省し、「約30万の品 目数を40%くらい絞り込みたい」と述べた。

「消耗戦にならない」

岡田社長は、値下げによる粗利益率への影響について「消耗戦に はならない。昨秋以降から値下げの準備をしてきており、その辺の計 算はしている」と説明。また「大型化した組織で官僚主義的な部分も 生まれ、競合他社に比べて出遅れるという状況が発生してきた」とも 話し、今上期中に組織をスリム化する方針を示した。

値下げの内訳は、自主企画商品(プライベートブランド=PB) 「トップバリュ」全体のうち34%に相当する1700品目と、一般メ ーカー(NB=ナショナルブランド)商品の3400品目。値下げ幅は 衣料品と住居関連品が35%、食品20%。PBは同日から全国のジャ スコやマックスバリュなど約2000店舗で、NBは今月20日から同 約2000店舗で順次実施する。

イオンは2月24日にも「トップバリュ」の1700品目を今年8 月末までに10-30%値下げすることと、新たなPBシリーズの追加 を発表。新PBは、包装の簡略化などでNBに比べ3-5割安い新製 品500品目投入する。

ヨーカ堂も衣食住2600品目を15-30%値下げ

17日にはイトーヨーカ堂が衣料品や食料品など計2600品目を 18日から一斉値下げすると発表。衣料品1500品目、住居関連品 1000品目、食料品100品目が対象で、平均値下げ幅は衣料品が 30%、住居関連品27%、食料品15%。全国175店舗で実施し、最 低1年は今回の価格を維持する。

円高差益や原材料価格が昨年に比べて下がったことを反映させた ほか、中国からベトナムなどへの産地変更、計画的な大量発注で生 産・物流コストを抑えた。粗利益を削って値下げ原資としたものもあ る。今回の値下げで3-5月期の既存店売上高は前年同期比2-3% 増を目指す。今夏にはPBの「セブンプレミアム」も値下げする方向 で準備中だ。

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