UMJが助言の「コトシロ」運用30億円に倍増へ-海外投資家を確保(2)

ヘッジファンド運用助言のユナイテ ッド・マネージャーズ・ジャパン(UMJ)は昨年11月に設定した日本 株ロング・ショート型の「コトシロ・ファンド」の運用額が5月までに 現在の2倍の30億円に達する見込みだと明らかにした。日本株に投資機 会があるとみる海外の機関投資家と契約を獲得できたためという。

現在109銘柄に投資するコトシロは11月の運用開始から3.15%の投 資収益(17日時点)をあげた。同期間のTOPIXは16.5%下落。UM Jの小柴正浩社長によると、ファンドのパフォーマンスを1日マイナス

0.3%程度と細かく抑えながら、月間1-2%の継続的な収益を狙ってお り、「リスク管理の徹底で銘柄選択効果を働かせている」としている。

また、同ファンドでは金融危機の深刻化でファンド破綻が相次ぐ中 、資金管理の適正化などでそうした事態を回避する方針だ。規約では投 資家からの解約通知は30日前とし、その間に保有銘柄を売り切れるよう にする。小柴社長は「これさえ守っていればファンドが破綻することは ない」とし、換金などを想定した流動性の確保を重視している。

景気下降局面では景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄をロン グ(買い持ち)し、景気敏感銘柄のショート(売り持ち)で投資収益を 上げやすい。しかし小柴社長は、在庫調整が進んだことなどから、1月 後半からはディフェンシブ銘柄を売って、景気敏感銘柄を買い始めてい るという。中でも太陽誘電などの電子部品や自動車部品に注目する。

大和ファンド・コンサルティングの俊野雅司上席研究員は、資金を 集めているコトシロについて、「日本を対象にしたファンドが少ないと いう事実が海外投資家へのアピールになっているようだ」と指摘。その 上で「価格変動の大きな最近の市場では適性に株価が付いておらず、こ ういう混乱期だからこそ投資機会がある」との見方を示した。

調査会社ユーレカヘッジによると、世界のファンドのうち08年末時 点で主に日本に投資するファンドは212ファンド、米国は4572ファンド、 欧州は2317ファンドある。

-- Editor:Kazu Hirano, Takashi Ueno

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