RBS証の市川氏:長期金利1%割れ視野、分散購入の平準買い有効

RBS証券の市川達夫シニアス トラテジストは17日のセミナーで、現在の長期金利は景気減速と需 給懸念の綱引きからもみ合いが続いているが、先行きは一段と低下し、 1%割れに達する可能性を指摘した。債券の投資戦略としては、「一 定額を分散して購入する平準買いなどが有効」との見方を示した。

市川氏は、昨年10-12月期の国内総生産(GDP)が2けたの 落ち込みとなったことは債券の買い材料だが、新発10年国債利回り が1.3%付近から下げ渋っているのは需給悪化への懸念があるためと 指摘。ただ、景気と需給といった材料の均衡が崩れる場面では相場が 大きく振れ、金利がいずれ低下する局面への備えが重要との認識だ。

新発10年国債利回りが過去に1%を下回ったのは1998年と 2002-03年にかけての2回あるが、1%割れでの滞空時間は98年 が3カ月弱と一時的だったのに対し、02-03年にはより長期間に及 び緩やかな金利低下局面が続いた。

市川氏は、98年、02-03年当時と現在との比較で、成長率や 消費者物価(CPI)など景気の落ち込みという点では、いずれの局 面でも金利低下に追い風となっていると指摘。一方、02-03年当時 はコアCPIのプラス転換を量的緩和解除の条件とするなど、金融政 策面から98年や現在と比べて強いコミットメントがあったほか、公 的機関はじめ投資家のおう盛な需要が金利低下に貢献したという。

このため、市川氏は当面の運用戦略を考えるうえで98年型相場 を参考にすべきだと指摘した。とはいえ、時間軸効果がなければ金利 の低位安定は困難とも予想しており、トレーディングベースでは「需 給で売られたら買い、マクロで買われたら売り」のスタンスを維持し つつ、ポートフォリオ運用としては平準買いが有効との見方を紹介し た。

--共同取材:Theresa Barraclough Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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