アルプス電株が反落、子会社の音響製品が不振-再度業績予想引き下げ

電子部品大手のアルプス電気の株 価が反落。音響製品やカーナビゲーションなどを手がける子会社アルパ インの業績不振などを理由に、今期(2009年3月期)の業績予想を下 方修正した。2月に続く短期間での下方修正を受けて、収益環境が急激 に悪化しているとの認識が広がり、投資資金が流出した。

アルプス電の午前終値は前日比1.8%安の331円。一時は同3.0% 安の327円まで値を下げた。アルパインは同0.5%安の580円。

アルプス電は17日の取引時間終了後、09年3月期の業績予想を下 方修正した。連結純損失は530億円から670億円へと赤字幅が拡大す る。前期は44億円の黒字だった。アルパインの業績悪化のほか、投資 有価証券評価損、構造改革費用などを特別損失に計上することも響く。

ゴールドマン・サックス証券はアルプス電の投資判断「売り」を継 続した。担当の高山大樹アナリストは17日付の投資家向けのメモで、 アルプス電は2月4日に業績予想の下方修正を発表後、「わずか1カ月 半で損失が膨らんだ点は驚き」と強調。1株当たり純資産(BPS)も さらに10%き損したと分析する。

高山氏は「減損損失や構造改革費用計上は来期も続く可能性が高 い」とみており、連結純損失は10年3月期が260億円、11年3月期 が90億円と、黒字化は当面難しいと予想する。

アルパインの赤字拡大

一方、アルパインの09年3月期の連結純損失は従来予想の15億円 から95億円に膨らむ見通しとなった。前期は36億円の黒字だった。 音響製品の販売不振やカーナビの受注低迷、繰延税金資産の取り崩しに よる税金費用の増加などが理由。

同社IR担当の春名基氏によると、受注は3月に回復するとみて いたが、実際は回復せずに北米を中心に売上高が落ち込んでいることか ら、業績予想を見直すことにした。

同社はまた、事業規模に合わせた体制にする狙いから、30%規模で 国内外の生産拠点の縮小・統廃合を実施、国内外で2500人の削減を進 めることを決めた。しかし市場では「損益分岐点30%ダウンでも10年 3月期の営業黒字は困難」(GS証券藤森裕司アナリスト・17日付の メモ)との見方もある。

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