東京外為:ドル・円もみ合い、日米金融政策を見極め-98円半ば挟み

午前の東京外国為替市場ではド ル・円相場がもみ合った。日米で金融政策決定会合の結果判明を控え て、景気回復に向けた新たな緩和策を見極めたいとの意向から、上下 に動きにくい展開となった。

大和証券SMBC金融市場調査部の長崎能英チーフFXストラテ ジストは、日米の金融政策は長期国債の購入動向が焦点になるとした うえで、政策会合の結果を受けた株価動向が警戒され、積極的な取引 には踏み込みにくいと指摘。市場では米金融当局が前向きな姿勢を示 すと期待されているが、「今回の会合で具体案を決定するとは考えに くい」としている。

この日のドル・円相場は、前日の米株反発を受けてリスク許容度 の回復期待から円売りが先行し、一時1ドル=98円84銭まで円安が進 行。その後は「日経平均株価が8000円台を回復する局面では円安方向 に進んだものの、株価が伸び悩むと決め手に欠け、円売りも進めづら い」(長崎氏)展開となり、98円29銭まで円がじり高となった。

ユーロ・円相場も朝方に1ユーロ=128円83銭と、昨年12月29日 以来の円安値を付けたが、128円5銭まで値を戻している。

日銀、長期国債買い取り増額か

この日の東京時間には日銀が金融政策決定会合の結果を発表する。 政策金利の引き下げ余地が限られるなか、景気の下支えに向けてどの ような対策を示すかが注目される。前日には銀行の資本増強を支援す るため、劣後ローンの引き受けを検討することを明らかにしている。

三菱東京UFJ銀行市場業務部の金成大介上席調査役は、きょう の会合では国債買い切りオペを増額する可能性があるとして、「日銀 がいろいろな形で資金を出すという印象が残るなか、短期的には欧米 景気に改善の雰囲気が出ているため、ドル・円、クロス・円(ドル以 外の通貨と円の取引)とも上値(円の下値)を試したくなる」と語る。

FOMCの長期国債買い入れ姿勢見極め

さらに、米国時間には、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果 も判明する。長期金利の上昇抑制に向けた長期国債の買い入れについ て、どのような見解を示すかが注目される。

1月に行われた前回FOMCの声明では、「特に効果的と判断す れば、期間の長い米国債を購入する用意がある」との認識が示されて いた。

大和証券SMBCの長崎氏は、「米金融当局は民間に資金がまわ りやすい環境に役立つのであれば、長期国債を購入する用意はあると いうスタンスを取っており、足元で最善の策とは位置づけていない可 能性がある」とみている。

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