日経平均は8000円回復後に下げ転換、ディフェンシブ売り-金融支え

午前の東京株式相場は、日経平均 株価が一時下げに転換。前週10日に付けたバブル経済崩壊後の安値 (7054円、終値)から17日終値(7949円)まで13%上昇しており、 戻りピッチの速さを警戒した売り圧力が強まってきた。景気変動の影響 を受けにくいディフェンシブ銘柄が売られ、KDDIなど情報・通信株、 東洋水産など食品株が安い。

一方、米国住宅市場の底入れが意識され、世界的な金融不安や実体 経済の悪化が和らぐとの期待感は継続。みずほフィナンシャルグループ など3大金融グループが連日で買われ、東京海上ホールディングスなど 保険株も上げが目立つ。

午前10時28分時点の日経平均株価は前日比1円31銭(0.02%) 高の7950円44銭、TOPIXは同4.12ポイント(0.5%)高の

764.76。日経平均は朝方に約1カ月ぶりに8000円の節目を回復し、 105円高の8054円まで上げる場面があった。

野村証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストは、「足元 で投資家のリスク許容度がやや持ち直してきている」としながらも、投 資家の中期的な売買コストを示す日経平均の75日移動平均線(8050 円付近)が上値のめどとして強く意識されていると指摘。朝方にこの水 準に到達し、「達成感からひとまず売りが出やすいタイミング」という。

中外薬やアルプス電が安い、太陽電池関連に買い

個別では、関節リウマチの治療薬「アクテムラ」を投与した約 5000症例のうち、薬との因果関係が否定できない死亡が15症例ある ことを明らかにした、と18日付の朝日新聞朝刊で報じられた中外製薬 が一時10%超下落。音響製品の不振を背景に2009年3月期の業績計 画を減額修正したアルプス電気、暖房機器の落ち込みで09年3月期業 績予想を減額したコロナ、衣料品の販売不振や有価証券評価損などが響 き09年2月期業績予想を下方修正したユニーも安い。

半面、経済済産業省が民間企業と共同で日本の太陽電池産業の競争 力強化に向けた総合対策をまとめた、と18日付の日本経済新聞朝刊で 伝わったことを受け、シャープやアルバックといった太陽電池関連株の 一角が高い。自社株の取得を発表したヤフーは4日続伸。光通信を引き 受け先とする第三者割当増資を実施すると16日発表したフルキャスト ホールディングスは連日の大幅高。

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