英蘭シェル:08年の原油・ガス埋蔵量置き換え率、英BP下回る

時価総額で欧州最大の石油会 社、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルの2008年の原油・ガス埋蔵量 の置き換え率が100%を下回った。採掘した原油・ガスに匹敵する 埋蔵量を新たに発見できなかったことを意味する。一方、競合する英 BPの置き換え率は100%を上回った。

埋蔵量の置き換え率は、油井の生産量と新規の可採埋蔵量とを 比較する比率。シェルが17日に発表した最新の事業戦略に関する文 書によると、オイルサンドを含むシェルの08年の置き換え率は 95%と、07年の124%から低下した。買収や負の投資(出資引き揚 げなど)、年末時点の相場の影響は除外している。

BPは今月、同社の08年の埋蔵量の置き換え率は121%と発 表している。原油相場が下落し世界がリセッション(景気後退)に陥 るなか、シェルは生産の伸びを回復させるため石油業界で最大規模の 投資プログラムを計画。同社のペーター・ボーザー最高財務責任者 (CFO)は、09年に約100億ドル(約9900億円)の配当を支払 う方針を示している。

英INGホールセール・バンキングのアナリスト、ジェーソ ン・ケニー氏(エディンバラ在勤)は電話インタビューで、「シェル は成長のための投資を計画し、現金収入を確保する能力を維持する方 針を示した」と述べ、「埋蔵量の増加を期待していたが、シェルのプ ロジェクト計画を見ると、近い将来実現しそうだ」との見方を示した。 同氏はシェルの投資判断を「ホールド」としている。

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