債券先物横ばい、売り先行も株伸び悩みが支え―日銀会合結果注目

債券市場では先物相場が横ばい。 朝方は前日の米国債下落を受けて売りが先行した。しかし、日経平均株 価が伸び悩んだことで買いが優勢になり、相場を支えた。きょうの日銀 金融政策決定会合の結果に市場参加者の関心が向けられている。

大和証券SMBCチーフストラテジストの末沢豪謙氏は、米国の金 利上昇や株高を受けて売りが先行したとしながらも、「株が一時マイナ スに転じたので先物に買いが入った。利回り曲線の平たん化が進んだこ とから、先物を買って現物債を売る動きもみられた」と述べた。

先物6月物は変わらずの138円58銭

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比18銭安の138円40銭で 寄り付き、すぐに44銭安の138円14銭まで下げた。その後は徐々に水 準を切り上げ、一時は20銭高の138円78銭まで上昇。結局、前日比変 わらずの138円58銭で引けた。6月物の午前売買高は1兆6188億円。

みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナリストの井上明彦 氏によると、「米国市場が株高・債券安となったため、国内債の相場も 下方向との見方が多かった。しかし、日経平均が8000円の大台で持ち こたえられなかったことで債券先物に買い戻しが入った」という。

日経平均株価は小幅ながら4営業日続伸。8000円台を回復して始 まったが、次第に伸び悩んで、前日比1円41銭高の7950円54銭で、 午前の取引を終了した。

新発10年債利回りは1.305%

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比0.5ベー シスポイント高い1.305%で始まり、若干水準を切り上げ、1.31%をつ けた。もっとも1.3%台では押し目買いが入り、いったんは1.295%に 低下した。結局、0.5bp高い1.305%で引けた。また、新発5年債利回 りは前日比変わらずの0.77%で引けた。

日銀はこの日の金融政策決定会合で、当面の政策運営方針を決める。 14日付の日経新聞が、日銀が長期国債の買い取りを増額する方向で検 討に入ったと伝えたことを受け、週明けには増額を織り込む動きとなっ ており、決定内容が注目される。

日銀は17日午後の政策委員会で、金融危機で財務内容が悪化した 銀行の資本増強を支援するため、劣後ローンの引き受け検討を決定した と発表した。

末沢氏によると、「政策金利の変更はないだろうが、追加対策が注 目される。昨日、劣後ローン引き受け検討が発表されたが、長期国債買 い切りオペ増額があるかどうか。10年債利回りは低位安定しており、 ターム(期日)物需給や国庫短期証券(TB)の償還などを考慮すれば、 1年以内の年限の買い入れを増額する可能性もあるとみている」という。

市場では、「日銀が国債買い入れの増額を決めても織り込み済みと の印象で、1000億-2000億円の増額であればほぼ中立。予想に反して 増額なしであれば売りで反応、あるいは大幅な買い入れ増となれば、ろ うばい的に買われる展開ではないか」(井上氏)との声も聞かれた。

--共同取材:赤間信行 Editor:Hidenori Yamanaka, Tetsuzo Ushiroyama

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