志賀原発差し止め訴訟:原告請求を棄却-北陸電力が逆転勝訴

名古屋高裁金沢支部(渡辺修明裁 判長)は18日、周辺住民らが北陸電力を相手取り志賀原子力発電所2 号機(石川県志賀町・出力120万6000キロワット)の運転差し止め命 じた一審の地裁判決を取り消し、原告側の請求を棄却する逆転判決を 言い渡した。

北陸電力が配布した判決骨子によると、渡辺裁判長は判決の中で、 原告のマグニチュード7.3の地震を想定すべきだとする主張は採用で きないとし、被告側の6.8の想定が妥当との判断を示した。同裁判長 はさらに、地震による原子炉からの放射線に被ばくする具体的な危険 性があることが示されていないとして、原告の訴えを退けた。

一審の金沢地裁判決では、地震発生による事故の危険性があると して、地元住民らの要求を認め、国内で初となる運転差し止めを命令 する判決を言い渡した。控訴審では原子炉の耐震安全性が最大の争点 となっていた。

この訴訟は1999年8月、北陸電力を相手取り周辺住民らが、志賀 原発2号機の建設差し止め(06年3月の営業運転開始後は運転差し止 めに変更)を求め提訴していた。

今回の判決について、経済産業省の原子力安全・保安院長の薦田 康久氏は省内で記者団に対し、「民事裁判で、当事者ではない」としな がらも「原子力に対する耐震の安全性が十分に確保されている」との 認識を示した。

勝訴した北陸電力は高裁判決について「志賀2号機の安全性が認 められたもので、耐震性を含めた安全性を十分に確保している」との コメントを発表した。

原告側の弁護団は、「北陸電力の主張をうのみにした不当な判決で、 到底容認できるものではない」とし、「直ちに上告する」との声明を発 表した。

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