30年-40年国債利回りが逆転-決算期末に向けた生保の買い一巡で

債券市場では、30年物と40年物 の国債利回りが逆転した。40年利付国債が2007年11月に発行が開始 されて以来、初めて。

新発30年物の29回債利回りはこの日の取引時間中に前日比3ベ ーシスポイント(bp)高い2.03%まで上昇した。一方、新発40年物の 1回債利回りは17日に2.025%で終了し、この日は取引がまだ成立し ていない。

30年債には、これまで生命保険がALM(資産・負債の総合管 理)の観点から3月決算期末に向けた平準買いを入れてきたが、きょう は売りが優勢だった半面、40年債は取引量が少なく、利回りが動かな かったことで、期間の短い債券利回りが長いものを上回るという逆転現 象が起きた。

みずほ証券マーケットアナリストの下南雅史氏は、「40年債は市 場流動性が低く、もともと取引が成り立ちにくい中で起きた一時的な現 象だろう。30年債は、3月決算期末に向けた生命保険の買いが一巡し た影響が大きい」と分析している。

一方で、新年度入りにあたって、国債増発見通しに焦点が当たって くれば、利回り曲線が傾斜化するリスクを指摘する声も聞かれた。モル ガン・スタンレー証券債券ストラテジストのフレディ・リム氏は、 「30年債―40年債の利回り曲線は非常に平たん化した水準。現在、40 年債を持っている場合は、30年債への入れ替えを推奨している」とい う。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE