英中銀総裁:利上げと資産買い取り停止時期、インフレ見通しが決定

イングランド銀行(英中央銀行) のキング総裁は17日、消費者物価の見通しが、政策当局がいつ資産買 い取りを停止し、利上げを開始するかを決定するとの見解を示した。

キング総裁はこの日ロンドンで講演し、「資産買い取りをいつ、 どの程度でやめるか、政策金利をどのタイミングでより正常な水準に 戻していくかについては、インフレ見通しが決定することになる」と 説明した。

今月5日開催の金融政策委員会(MPC)の議事録が18日公表さ れ、過去最低の0.5%への政策金利引き下げと750億ポンド(約10兆 3800億円)相当の資産買い取りがどのように決定されたかが明らかに なる。英中銀の取り組みは、ブラウン英首相による銀行システム救済 策を補完し、リセッション(景気後退)に歯止めをかける狙いがある。

キング総裁は、歳出を抑制し、財政赤字と公的債務の削減を図る 「信頼性の高い計画」を英政府が策定する必要が出てくると指摘。ま た、世界各国の中央銀行は金融機関に緊急に流動性を供給するため、 バランスシートを倍増させているが、「この支援を通じて、各国中銀 は長期資金を提供できないし、将来的に存続可能性が低い資産に対す る支援を行うべきではない」と述べた。さらに、今回の危機は金融の 規制を改善させる必要を浮き彫りにしたが、ルールを過度に厳格にす べきではなく、規制に過度に期待すべきではないと付け加えた。

同総裁は、先週末に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央 銀行総裁会議について、「全世界の非常に多くの国々が同時に直面す る極めて急激な景気下降に対応し、それら諸国の銀行システムの安定 を図ることが直ちに必要だ。G20のすべての国・地域が共同で信頼感 の回復に取り組むことが急務だ」と強調した。

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