債券は軟調か、米株高・債券安で売り先行-日銀会合を見極め(2)

債券相場は軟調(利回りは上昇) が予想される。前日の米国市場で、株高・債券安となった流れを引き継 ぎ売り先行となりそう。その後はきょうの日銀金融政策決定会合の結果 を見守るムードが強まる見通し。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、きょ うの相場について、「先物中心に続落か。株価次第で下げ幅が大きくな ると予想される。しかし、現物は下げ渋る公算が大きい」という。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引の終値138円 58銭を若干下回って始まった後、日中は138円20銭から138円60銭 程度のレンジが予想される。17日のロンドン市場で6月物は、東京終 値に比べて15銭安の138円43銭で引けた。清算値は138円44銭。

日銀はこの日の金融政策決定会合で、当面の政策運営方針を決める 。14日付の日経新聞が、日銀が長期国債の買い取りを増額する方向で 検討に入ったと伝えたことを受け、週明けには増額を織り込む動きとな っており、決定内容が注目される。UBS証券チーフストラテジストの 道家映二氏は、「日銀が国債買入れの増額に踏み切れば、そのメッセー ジは資金供給量の拡大となり、ターム(期日)物金利には低下圧力がか かる」と指摘する。

市場では、「長国買い入れ増額が見送られればいったん失望売り、 額が多ければ好感で買い材料と素直に反応しそうだ。一方、毎月1000 -2000億円増なら反応は乏しい」(日興シティグループ証・佐野氏) との指摘が出ていた。

こうしたなか、日銀は17日午後の政策委員会で、金融危機で財務 内容が悪化した銀行の資本増強を支援するため、劣後ローンの引き受け を検討することを決定したと発表した。

17日の米国債相場は3日続落。株式相場の上昇に加え、社債発行 が増加したため、逃避資産としての米国債の魅力が薄れた。一方、米国 株式相場は反発した。みずほインベスターズ証券チーフマーケットアナ リストの井上明彦氏は、「海外株高を受けて、日経平均株価の8000円 台回復が予想される中、下値模索の展開が予想される。久々の良い金利 上昇の様相となった海外長期金利の上昇も心理的な重し」という。

前日の先物相場は下落。国内株式相場の続伸を受けて、先物を中心 に売りが膨らんだ。17日実施の20年債入札は無難だったものの、超長 期債が軟調となった。6月物は、結局33銭安い138円58銭で終えた。 日中売買高は2兆3519億円。

新発10年債利回りは1.3%前後

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日の終値

1.30%を若干上回る水準で始まり、日中ベースでは1.3%前後での取 引が見込まれる。

日本相互証券によると、17日の現物債市場で新発10年物の299 回債利回りは、前日比1ベーシスポイント(bp)高い1.305%で取引 開始。その後1.300-1.305%でのもみ合いを経て、午後1時前には2 bp高の1.315%まで上昇したものの、その後、前日比変わらずの

1.295%に戻す場面もあった。結局、0.5bp高い1.30%で引けた。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.30%だった。

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