米FRB議長、テレビ出演の評判は上々-率直、明瞭、信頼醸成など

米オバマ政権の経済チームはやっ と、良い広報係を見つけた。それはバーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長だ。

議長は15日、CBS放送の「60ミニッツ」に出演した。現職の FRB議長のテレビ出演は1987年以来。バーナンキ議長のパフォーマ ンスは、国民に政策を説明しようとしてもたつくオバマ政権の他の経 済閣僚に比べ、専門家から高い評価を得た。

アラン・ブラインダー元FRB副議長は「この危機に陥った経過 と脱却の道筋を、政権の誰かが米国民に率直に説明してくれるのを何 カ月もの間待っていた」と述べた。

バーナンキ議長のテレビ出演の直前に、サマーズ米国家経済会議 (NEC)委員長とロマー米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長 もテレビ出演したが、1730億ドルを米政府から得た保険会社アメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)のボーナス問題で質問 攻めにあった。オバマ大統領は16日、AIGから1億6500万ドルの ボーナスを取り返す方法を模索すると約束するに至った。

国民への説明は現時点で、政権と米経済にとって非常に重要だ。 ブラインダー氏を含めエコノミストらは、傷んだ銀行システムの修復 にはまだ多くの税金が必要だと考えている。しかし、救済への国民の 抵抗が大きくては、そのような措置に向け議会の支持を取り付けるの は容易ではない。

「異例の時期」

オバマ大統領は国民の支持を得るべく、経済チームの高官をテレ ビなどに出演させたが、結局AIG問題で防戦に追われる羽目になっ た。大統領の上級顧問、デービッド・アクセルロッド氏によれば、政 権に必要なのは2つだ。「安定した信用セクターの存在の重要性を米国 民に率直に訴えること」と、「金融セクターに対して映画『ウォール街』 のような時代が終わったことをはっきりと伝えること」だ。

バーナンキ議長はまず、米国は金融危機を乗り切るために政治的 に難しい選択をしなければならないと米国民に警告。「最大のリスクは われわれが政治的な意思を欠くことだ」と明言した。

また、番組が収録されたのはAIGのボーナス支給が明らかにな る前だったため同議長はこの問題について発言を求められることはな かったが、3日の議会での質疑応答で既に、AIG救済への強い憤り を明らかにし、「AIGの話では何度も受話器をたたきつけた」と語っ ていた。

バーナンキ議長はテレビ出演について、経済危機の深刻さが理由 だったとし、「今は異例の時期だ。米国民に直接話をする良い機会だと 思った」と説明した。同議長のパフォーマンスについては、「困難を明 瞭に提示した」、「適切な量の信頼を醸成するために意を砕いた」など と好評だ。

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