日立建:来上期の建機生産、今下期比半減へ-来下期に反転攻勢

【記者:松井博司、菅磨澄】

3月17日(ブルームバーグ):国内2位の建設機械メーカー、日 立建機は油圧ショベルなど建設機械の生産を2009年度(2010年3月 期)上期に08年度(09年3月期)下期比で半減する。世界的な景気 悪化に対応し、上期中に在庫圧縮を急ぎ、下期には生産の巻き返しに 転じ、上期比でほぼ3倍を目指す。

木川理二郎社長がブルームバーグ・ニュースの取材で明らかにし た。在庫圧縮に伴い、国内主力で油圧ショベルを生産している土浦工 場(茨城県土浦市)の正社員の一時帰休も3カ月間、延長する。

09年度の建機の生産計画は上期が5700台と前年同期比で4分の 1の規模まで縮小するが、下期は1万7000台。同社では今年9月を「在 庫調整の底」(木川社長)と位置付けている。上期の生産調整で思い 切った在庫調整を図り、昨年12月に1万1000台あった在庫水準を今 年9月末には4500台と半分以下に削減する計画だ。

同社は今年初め、08年度下期の生産計画を約2万6000台から約 1万3000台に半減させる下方修正を行い、現在も減産を進めている。 世界的な金融危機による景気後退で日米欧に加えて新興国の需要が低 迷したことなどが背景。ただ、その後の第4四半期の販売も期待ほど には伸びず在庫圧縮も進んでいないため、09年度上期は生産調整の加 速に乗り出すことにした。

土浦の一時帰休も6月末まで延長

土浦工場の一時帰休については、1週間3日勤務の「3勤4休」 の体制を昨年12月から今年3月末まで実施する計画だったが、6月末 まで延ばす。3月はより在庫圧縮を図るため、「2勤5休」体制まで 操業を圧縮しているという。

期間従業員の契約は変更しない。同社は3月末で契約が切れる土 浦工場の期間従業員500人の雇用を3カ月延長することを決めていた が、今回の大幅な生産縮小にもかかわらず、この雇用延長は保障する。 生産縮小で余剰となる人員は在庫品を改造して型式を変更する作業な どに充て、秋以降の本格生産再開に備える考え。

建機市場は世界的に厳しい環境が続いており、木川社長によると、 欧州、ロシア向けの在庫調整は9月ぐらいまでかかる見通し。ただ、 その半面、在庫は「2月から、ようやく動き出し、3月も減っていく」 (木川社長)兆しが見えているという。計画通り来期の前半で在庫調 整が終われば「下期からは、生産した製品をすぐに販売できる体制が 整う」(同)としている。

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